残業は「ハッピーアワー」にしてしまう

残業って言う言葉に違和感があって、ずっと考えていたんです。

「残って」「業務をする」いかにもしんどそうな言葉。「残念」って感じも漂う!

改めて語句を調べてみると。。。Wikipediaでは「時間外労働」という言葉で出てきますね。

「時間外労働(じかんがいろうどう)とは、労働基準法等において、法定労働時間を超える労働のことをいう。同じ意味の言葉に、残業(ざんぎょう)、超過勤務(ちょうかきんむ)、超勤(ちょうきん)がある。(Wikipedia)」

どの言葉も、たくらみ屋には合わないな〜。

やらされる「労働(labor)」を創造的な「仕事(Work)」にしたいとたくらみ屋は考えています。どうやら残業という言葉の違和感は、語源が奴隷の仕事であるlabor、労働という言葉の仲間だからのようです。

 

問題の本質は、働く時間が長いことではない

「残業が多くて。。。」という愚痴が聞こえる時に、たまに質問してみます。

「何かお困りですか?😊」

にこやかにお聞きします!

「何って。。。残業ってイヤに決まってるでしょ。」

と言われることが多いですが、何に困っているかとっても興味があるので、ちゃんとお聞きします!

「でも、世の中には家に帰りたくないから残業してるほうがいいって人もいるようですよ?」
「私は残業したいよ! 残業代もらえるもん。」

「自分は家に帰って子どもの顔も見たいし。」
「じゃあ、お子さんの顔が見れないってことがイヤなんですね〜。」
「そうね。。。変なやり直しとか急に言いつけられて、家庭の貴重な時間が削られるのが嫌で。」

こんな風にいろいろ聞いてみると、問題の本質は、どうも労働時間の長さではなさそうです。

もしかしたら「残業」という言葉を使って、仕方ないと自分をごまかしているのかも知れませんね。

「自分の時間が取れないこと」
「大事な家族との時間が取れないこと」
「残業しなければいけないくらい、生活基本給が稼げていないこと」

そしてそもそも。。。

「仕事自体がやらされる労働で楽しくないこと!」

本当に何に困っているんだろうか?ともう一歩踏み込んで考えると、自分なりの答えが出てきそうです。

 

「労働」時間を圧縮すると「創造的」仕事に近づく

全部がやらされてイヤな仕事っていう人は少ないと思います。逆に全部が創造的な仕事って人も少ないと思います。

どっちにしてもまず、やらされる「労働」の時間はできるだけ短縮しちゃおう!

おすすめの方法があります。それは「単なる待ち時間」を削減することです。

具体的な方法は、過去記事「スピードアップは、手を早く動かすことではない」を見てくださいね!

待ち時間の削減をみんなでやると、午前様だった会社が定時に帰れるようになるのは少なくありません。夕方早く帰ると、お子さんのこんな場面に会うかも知れませんね😊

余裕が出てくるとこんな気持が出てくることがあります。

「少し、明日の仕事の準備をしておきたいな。」
「今まで忙しくてできなかった研究開発をしてみようか。」
「ちょっと忙しそうなあの人の仕事を手伝ってあげようかな。」

ちょっと明日を良くするために、追加の仕事をしたい!と思う時があります。

その仕事は実際には時間外労働でも何でもなく、時間内で終わってしまう追加の仕事。余裕ができて、次を考えられるようになったから、自らすすんでやりたいと思って行う「創造的な仕事」だからです。

それを「残業」と呼ぶのにとっても抵抗があります。

残業以外にいい言葉はないだろうか?

そんなことをセミナー後の懇親会で話していたら、受講者の女性からこんな言葉で出ました。

「それならハッピータイム! ハッピーターン!って言ったらいいんじゃない?」

それ、いただき😊

クラフトビール好きのおじさん的には「ハッピーアワー」って言えばしっくり来ます。使う言葉は何でもいいですが、充実した時間という表現ができればいいのです。

残業は、ハッピーアワーにしてしまおう!

 

残業がハッピーアワーになるコツは、まず余裕ができる環境を整えること。

待ち時間を削る以外に過去記事に結構まとめてありますので、ピンと来るものを是非読んでみてくださいね。

1.待ち時間を削減し、余裕を持てる環境を実現する
→ 過去記事:スピードアップは、手を早く動かすことではない

2.いろんな仕事の同時進行をやめると劇的に早くなる
→ 過去記事:完了を増やすには「1つづつ、1つづつ」

3.全体を見渡せる環境を実現する
→ 過去記事:問題が解決できない時は、詳細ではなく全体を見る

4.大まかなゴールを共有し、そこから外れる余計なことはしない
→ 過去記事:方向性を合わせるには遠くの目標を持つ

 

皆さんの仕事がハッピーアワーになりますように!

 

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投稿者プロフィール

Shigeo Morimoto
Shigeo Morimoto
1966年大阪市生まれ。革新の好循環を起こす「プロの素人」。株式会社こきょう 代表取締役。「教えない」企業研修で何故か良くなってしまう。そのためにTOC(国際認定ジョナ資格)、MG(西研究所認定インストラクター)、20年のEC業界経験で築いたご縁と、大学で河合隼雄氏に学んだ臨床心理学を駆使。

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