年長者こそできるのが「日程デザイン」

子ども商店プロジェクトで、子どもたちの才能の開花を見るたびに「大人が優れていることって何だろう?」と考えることが多くなりました。

環境さえ整えれば、いろんなことがすぐに大人よりうまく速くなるし。。。発想も柔軟で豊かだし。。。お金の使い方も素晴らしいし。。。

(子どものお金の使い方の凄さについてはこの記事をご覧くださいね → 「お金の循環を考える子ども商店」)

この調子で行くと、大人って実は優れていることってほとんどなくなるんじゃない?って感じていました。

しかしある時見つけました。そうだ! これは大人になればなるほど優れているかも!

それは「時間の使い方」です。

 

子どもには、これからたくさんの時間があります。しかし、歳を取れば取るほど、残された時間は限られてきます。

大人は子どもよりも時間の使い方を自然と考えるようになります。

明日死ぬとしたら? 恐らく、たった1つだけの今やりたいことを真剣に考えるでしょう。

「その日1日を人生最後の日だと思って過ごせ」と言っていたスティーブ・ジョブズは、恐らく日々そんな生き方をしていたのでしょう。

しかし、子どもたちを見ていると「明日死ぬ」って感じは全然しませんね。

これから膨大にある時間の中で、どんな楽しいことが起こるんだろう?!って思いながら日々生きているように見えます。

私もまだまだコドモゴコロは衰えてないですが😊 52歳になって、60歳はどんな感じ? 70歳はどんなことしてたい?っていろいろ考えるようになったのは事実です。

歳を重ねて時間のことをよく考えるようになると、時間をうまく使う仕組みを考えるようになります。そこには「日程のたくらみ」ができてきます。

 

管理を「たくらみ」「デザイン」と言い換えると楽しくなる

たくらみ屋は「日程のたくらみ」という言葉を使います。

日程「管理」という言葉は使いません。誰か上の人が自分の時間を決めている、もしくは自分で自分を縛っているニュアンスが強いからです。

「日程のたくらみ」をもうちょっとスマートに言うと「日程デザイン」です。そうです、たくらみはDESIGNなんです。

ほら、DESIGN という語句を英和辞典で引くと、最後の方に「たくらみ」って文字が載っていますよ。 (→ 英辞郎での翻訳

 

管理って言葉を「デザイン」って言い換えると結構楽しくなります。

時間管理 → タイムデザイン(時間を意義あるものにする)
財務管理 → マネーデザイン(生きたお金を使う)
人事管理 → チームデザイン(創造的な集団を創る)

ほら、だいぶイメージが違って楽しくなるでしょ?

このタイムデザインの具体的な方法と効果を考えてみます。

 

日程デザインはベテランほどうまくできる

たくらみ屋が誰かと何かをやろうとする時は、いの一番にこう聞きます。

「そのたくらみは、何年何月何日にやる?」

それだけ、日程のたくらみが重要であることを熟知しているからです。

米澤晋也が小学校で行っている夢新聞も、未来の完了した日程をまず小学生に入れてもらいます。ここでは既に日程のたくらみができる頭脳を育んでいるわけです😊

日程デザインは大人と子どもが決定的に違うところです。普通、子どもの日程デザインはこうです😊

腕に何をするかを書くのです😊 この方法では、自分の腕のスペースとペンのインクが落ちてしまうまでの時間が制約になります(^-^;;;

 

日程デザインは大人ほど、ベテランほどうまくできます。ベテランは仕事の「完了形」をたくさん経験しているからです。

仕事の初心者は完了をあまり経験していませんので、完了形からの逆算ができません。

ベテランは完了前に起こる見えない作業やリスクを経験していますから、逆算が正確です。だからベテランが新入社員を研修する時は、仕事の完成形から逆算で教えていくと、技術が伝承しやすくなります。

 

でもまあ子どものようにやるのもたまにはいいかって思うこともありますけどね。スマホなくした時みたいに、最小限の記憶だけ辿ってもできちゃう仕事にすればいいんですけどね。

しかし大抵の人はそうは行かないと思いますので、手帳やネットでカレンダーを使っていると思います。

 

ネット時代になってカレンダーの共有がしやすくなってきました。その成果を紹介しますね。

 

1.待ち時間が大幅に削減される

多くの人がネットでカレンダーを使っていると思います。私はGoogleカレンダーを使っています。多くの人と日程をすぐ共有できるのがいいところですね。

「森本繁生公式日程」というカレンダーを作って、日程共有が必要な人といつでも見ていただけるように共有しています。そこには、乗る飛行機や泊まるホテルまで全部書いてあります。こんな感じで。

こうして置くと何がいいか?

「いつ予定空いてますか?」「ここならどう?」「いえ、空いてないです。」「ではここでは?」「うーん、ちょっと都合が悪い。夜ならいいけど。。。」みたいなやりとりがなくなります。

このやりとり、メッセージとかでやると最悪何日もかかりますよね? これがなくなるってことは、日程が決まるまでの「待ち時間」が大幅に削減されるってことです。

日程調整のアプリとか使わなくても、相手がカレンダーを見て空いているところを狙って

「では◯日の◯時にここで会いましょう。」

っていう具合に言ってくれるので、一発で「OK!」って言うことができます。

これだけでも、大きな効果ではないですか? これをやると、大幅に時短出来る人は多いのではないかと思います。

 

2.自分の時計で仕事ができるようになる

カレンダーを共有しておいて効果があるのは時短だけではありません。

カレンダーを見て仕事を依頼していただけることもあるので、機会損失を防げます。これを我々は「Googleカレンダー成功!」と言います😊

これは相手が自分に合わせてくれているということです。つまり、自分が決めた日程で周囲の人にご協力いただいている、自分の時計で仕事が出来ているということになります。

この場合、重要なことは「日程はウソでも入れておく」ということです。

毎年やっているようなことは毎年何日、このあたりって先に入れておきます。多少の調整が想定されたとしても、まず入れておきます。

特に家族の記念日とかは私は公式カレンダーにも真っ先に入れています。ここに仕事が入らないようにするためです。

その日程で、回りの人がどのようにご協力いただけるかも掴めます。

自分の時計で仕事ができると感じると、日程を入れるのが楽しくなってきますよ😊

 

3.日程デザインがそのまま経営計画になる

日程デザインすると、だいたいそこでどのくらい稼げるかが何となくでも入れられると思います。それを集計すると、簡単に経営計画ができます。

例えば、私のセミナー事業の日程をこのようにデータベースにしておいて、だいたいどのくらいの収益が見込めるか?をウソでもいいから入れておきます。

そうするとコマンド1つで月ごとに集計もできるし、それがそのまま経営計画の数字として使えます。

簡単でしょ?

計画って「どうあるか?」「何故やるか?」から始まって、最後は日程デザイン「いつ何をやるか」に落とすってことなんですね。

 

最後に。。。

デザイナーに聞くと、「デザインは余白が大切」って言われます。日程デザインもつまり何も入れない余白が大事なんですね。

余白を作るために、仕事を入れすぎないために、わざとウソの日程を入れることもあります。そして仕事の日程でも時間的には十分な余白を取っています。

カレンダーだけ見て「忙しそうですね!」って言ってくれる人もいらっしゃいますが、私自身は結構楽しくやっています。楽しそうに見えませんか? 楽しそうに見えてなくて、忙しそうにだけ見えていたらちょっと危ないと思っています。

私自身楽しくできているのは、実際に仕事の前後に十分な余裕を持ってその場所に着いていたり、場所を確認してから偶然見つけた興味が有るところに寄ってみたり、家族との時間や自分の時間もまずまず取れているからですね。

ちなみに私のKPI(Key Performance Indicator=重要業績評価指標)は、家での夕食の回数と、愛犬ゆずの散歩の回数です😊

業績じゃないな、幸福度指標かな。じゃあKHI(Key Happiness Indicator=重要幸福度評価指標)かな。知らず知らずの間に、これを基準として私は日程デザインしていますね。

皆さんの日程のKHIは何でしょうか?😊

 

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投稿者プロフィール

Shigeo Morimoto
Shigeo Morimoto
1966年大阪市生まれ。革新の好循環を起こす「プロの素人」。株式会社こきょう 代表取締役。「教えない」企業研修で何故か良くなってしまう。そのためにTOC(国際認定ジョナ資格)、MG(西研究所認定インストラクター)、20年のEC業界経験で築いたご縁と、大学で河合隼雄氏に学んだ臨床心理学を駆使。

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