開店初日を成功させろ! チョコロンブス店舗運営大作戦

たくらみ屋のボスの一人、とくいっちこと得居裕江がクラフトチョコレートの実店舗「チョコロンブス」をついに北九州にオープンさせました。おめでとう!

クラフトチョコレートの魅力に取り憑かれてから2年と9ヶ月。コロナ禍など何度も襲った苦難を乗り越え、ようやく踏み出した第一歩。諦めずにここまで辿り着いたことに拍手を贈りたいと思います。

私もプレオープン初日の2020年11月1日、現地で実店舗運営のお手伝いをしてまいりました。

チョコレートショップとしてのレポートはとくいっちやスタッフさんが書かれると思うので、私はたくらみ屋として店舗運営的視点、自律的集団経営の視点から書いてみたいと思います。

はっきり言って、皆さんが今できることを自分で考え、助け合って乗り越えていった素晴らしい自律的集団でした。

 

開店前、みんなの気持ちが一つに

開店時間は13時でしたが、とくいっち社長と森永工房長は8時半に行く!と意気込んでいるので、私も8時半に「出勤」。

到着すると、もう2人とも黙々と準備を始めている。。。

私もスタッフエプロンを借りて準備手伝い。

10時からとお伝えしていた学生スタッフさんも9時過ぎたら出勤してきました。

皆さんちょこちょこ話しながら看板描いたり、香りを漂わすカカオのローストをしたり。既に静かな意気込みが伝わってきます。ドキドキとワクワクが入り交じる素敵な時間でした。

私も店名を考える時に協力したので、その看板がかかったお店が本当にオープンしていく瞬間がとても嬉しい。

お手伝いの私ですらそうだから、社長はもっと感無量だろうと思ったので

「とくいっち、ようやくオープンする今の気持ちをみんなに聞かせてよ。」とリクエストしました。

そしたら、とくいっちは感極まってしまって。。。(^-^)

もはや言葉はなくとも、スタッフの皆さんの気持ちは一つになりました。

私たちのお店、必ずいいお店にする。

そんな素晴らしいスタートは、どんどん好循環を生んで行くことになります。

 

お客様が途切れない。。。?!

さていよいよオープンの13時が近づくと。。。一人の女性が看板などお店の外観を、どんどん写真撮ってます。

どうぞ〜とお入りいただくと、以前からインスタをフォローしてくださっていて、プレオープンだ!と思って来てくださったとのこと。

記念すべきお客様お一人目!

店内を見回しながらコーヒーを愉しまれた後、チョコレートもたくさんお買い上げいただきました。

とてもとてもいいお客様。この店を支持していただけるお客様としっかり話せるとやりがいがありますし、自信もつきますね。幸先良いスタートです。

さてそれからお客様来るかな。。。と思う暇もなく、1人、2人組、3人グループといろんなお客様が次々と来店されます。

これにはお店のみんなが慌てました。事前のチラシとか地元のPRは全然してないのに。。。

隣の人気雑貨屋さんのお客様がずっと気にかけてくれていたからでしょうか。3ヶ月くらい前からかかっていた道路沿いの大きな看板が目立っていたからでしょうか。

それらは全部いい方向に働いていると思います。でないとこの勢いはありません!

お客様がどんどんいらっしゃると、接客が鍵のクラフトチョコレートは「怒涛の」という表現がぴったりの忙しさになってきます。

こんな時こそ、たくらみ屋で身につけた学びの出番です!

 

全体を見渡す、待ち時間を削減する

私は1日スタッフなのでチョコを作るとかコーヒーを淹れるとかの技術はありません。しかし全体を見渡して「ボトルネック」に対処することはできます。

クラフトチョコレートは板チョコ1枚1620円する高価格商品。これまでのチョコレートのイメージで値段だけ見ると「高い!」とだけ思われて終了です。

最初の接客 → 試食 → お客様の好みをお聞きしての会話

この流れを作ることが非常に重要となります。

ここでは若い学生スタッフさんがとても頼りになりました。チョコを覗き込むお客様にさり気なく近づいて、にこやかに「カカオとキビ糖だけで、ここの工房で作ったチョコレートです(^-^)」「世界6カ国のカカオ、それぞれの味の違いがあります(^-^)」と伝えてくれます。

短期間でチョコをよく学んでくれたことも素晴らしいですが、「こちら100円で6種類全て試食(食べ比べ)できます。」のご紹介が最高!

「え?本当ですか?」「はい ♥」

とてもスムーズにお客様をクラフトチョコの世界にご案内してくれました。

さてこうなると。。。試食提供が追いつかなくなってくる。

 

試食提供がボトルネック!

試食は9種類のチョコをひとかけづつボードに乗せて出します。チョコは温度が高めの場所に出しておくと溶けるので、工房でこれを作りますが結構時間がかかる。

学生スタッフさんが作っているのを見に行くと、3人分の試食を一気にまとめて作ろうとしています。1種類のチョコをまず3枚のボードに乗せ、次に2種類目を3枚のボードに乗せ。

作っている間、お客様は待っています。

ここで学生スタッフさんにも事前研修していたTOCの「キャベツ1個づつ切りの法則」を伝授!

参考記事→ キャベツはまとめて切るより1個づつ切った方が早かった

1つづつ完成させたほうが作業も実は早くなるし、完成したらその都度出せるので、3人分完成するまで待たされるよりも待たされ感が少なくなります。

これで少し改善しましたが、まだまだお客様はいらっしゃる!

 

ボトルネックを強化する!

工房長、社長も出て接客とドリンク提供に必死。試食づくりが追いつかない。

ここは私の出番! ということで工房に入って試食を並べます。このくらいなら私にもできる(^-^)

オーダーに対して作るのはもちろん、常に2〜3個完成させておくことで待ち時間なく試食に進めるように準備しておきます。

このポイントは営業終了後皆さんと共有して、試食準備を開店前からしてチョコセラーに入れておくとか、もっと待ち時間を短縮する工夫が話し合われました。

 

心が潤うお店にしたいね

皆さん必死に頑張ること3時間。予想以上の多くのお客様にお買い上げいただいて、大変充実した一日でした。

開店前はお客様いらっしゃるかな〜?って言ってたのに。本当に感謝感謝です。

少し落ち着いた時に、お店の外に出てみました。お客様が外の赤い椅子に腰掛けて、コーヒーを飲みながらくつろいでいらっしゃいました。小さいお子さんも、チョコ食べたい!って元気に言ってくれてました。

なんだか、いいな。

こんなふうにお客様の心が潤う場所になっていってくれればいいな。

お手伝いの私も、心豊かな一日で終わることができました。

 

とくいっち、チョコロンブスの皆さん。いいスタートが切れましたね! ぜひ世界のクラフトチョコレートファンがここを目指して訪れるお店になってくださいね。

全国に散らばるたくらみ屋の仲間も、心から応援しています。

 

チョコロンブス 実店舗
〒808-0139
福岡県北九州市若松区小敷ひびきの2-2-10
地図はこちら → Googleマップ
JR折尾駅からバス20分 学研大通り西 下車
タクシーで12分
→ オンラインショップはこちら

投稿者プロフィール

Shigeo Morimoto
Shigeo Morimoto
1966年大阪市生まれ。革新の好循環を起こす「プロの素人」。株式会社こきょう 代表取締役。「教えない」企業研修で何故か良くなってしまう。そのためにTOC(国際認定ジョナ資格)、MG(西研究所認定インストラクター)、20年のEC業界経験で築いたご縁と、大学で河合隼雄氏に学んだ臨床心理学を駆使。

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