完了を増やすには「1つづつ、1つづつ」

妻が足を骨折してしまって、いろんな家事を手伝ったり代わりにやったりしています。改めて、女性は本当に同時にいろんなことをやるのに長けていると感心します。
料理をしながら洗濯機を回し、宅配便が来たらハーイと出て電話も取り、子どものいる家では相手もしながら、テレビも見ながらスマホもチェック。本当に凄い😊
一方、男性の私は何かに集中している時に話しかけられるだけでイラッとしますから、どうしても同じようには行きません。掃除している間に電話が来ても無視するし(^-^;;; これが男性脳・女性脳ってやつですかね?
なかなか妻のように手際良くはできませんが、こんな私でも少しは遅くならないように工夫はできます。
大きな山は小さく崩す
それは「一度にまとめてやらずに、小分けにしてやる」ということです。
例えば私は水回りの掃除を以前から担当していましたが、それもトイレと風呂を分けてやる。
アイロンがけなんかはアイロンをまとめてかけたりせずに、1枚アイロンしたら1枚たたむって感じです。
え?そんなのまとめてやった方が効率的じゃないの?っていうのは良く言われます。
でも実際はまとめてやるよりスムーズに行っています😊 それは、あるスーパーの「キャベツを切る事例」を参考にしたからです。
中国地方を中心に展開するスーパーで、キャベツ切りの実験がありました。冒頭の画像のように工程は3つです。
1.半分に切る
2.ラップで包む
3.箱に入れる
Aのやり方は今までやっていた通り、一箱のキャベツを全部半分に切り、それから全部ラップで包み、終わったら箱に入れる。
Bのやり方は1個切ったら1個包み、1個箱に入れる。これを全部終わるまで繰り返す。
どっちが早く終わると思いますか?
世の中の9割の人は、「まとめてやった方が早いに決まってるだろ」と言います。
しかし実際の結果は。。。
A 8分20秒
B 6分27秒
1つづつやった方が1分53秒も早かったのです!
これはビデオを見たらよくわかるんですが、まとめて切っていると、どうしてもキャベツが積み上がって作業場所がなくなってくる。作業がやりにくいし、積んだキャベツが雪崩れて来るので、積み直す時間もある。
つまり切っている以外の時間がすごく多くなってしまうんですね。
すると本来の切る作業を待つ「待ち時間」が多くなってしまいます。
1個づつやってるとそんな待ち時間は発生しない。だから圧倒的に早かったんですね。
そのスーパーは全部の野菜果物にその方法を取り入れて、大きな時短に成功したそうです。
商店街の八百屋さんだったらもっと効きます。1個づつお店にならべれば、いつお客さんが来ても商品があるので売れます。
しかしまとめてやると、切っている間にお客さんが来たら売れない。
売り逃し、機会損失をなくすのにも1個づつは効果的ですね!
先日のたくらみ屋のTOCセミナーを受講した農家さんが、同じことを人参でやってくれました。結果はやはり一本づつやった方が速い!
その方のFacebookの投稿によると「一本づつやったら人参50本につき3分の時短。1日20箱の作業とすると1時間の短縮に繋がった」そうです。よかった!
日頃の仕事や家事でも「まとめてやる」ことを「1つづつやる」に変えてみるだけで、私たちの生活はかなり変わりそうですね。
「マルチタスク」「シングルタスク」という言葉があって、さらに「良いマルチタスク」「悪いマルチタスク」って言葉があって、混乱しがちですが、
要するに「1つづつやる」とか「大きな山は小さく崩す」っていうのは「完了を増やす」ってことだと思うんです。
10個終わらないと完了しない! ではなくて、 1個完了! 1個完了! ってどんどん終わらせていくのです。
Facebookのマーク・ザッカーバーグも言っています。
Done is better than perfect.
完璧よりも終わらせろ。
仕事がたくさん押し寄せている時ほど、小さな「完了!」を増やしていくと仕事が流れます。
皆さんの仕事が気持ちよく流れますように😊
☆完了が増えるTOCセミナー
2/10-11岐阜 4/13-14 一ノ関(36名満席御礼) 3/28-29名古屋 5/5-6大阪 5/12-13札幌
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