実はそう簡単に良くなりたくない TOC × 心理学その2

仕事でも日常生活でも、他人の様子はよく見えますね。「こうしたらいいのに、ああしたら良くなるのに。」

本人も良くなりたいと思っているし、とってもシンプルなことで簡単に実行できそうに見えるんですが、これがほんとう〜〜〜に、なかなか進まない、良くならない。

すぐ良くなった!と思ったら、ちょっと後で会ったら元に戻っていたりする。

何故だろう?

 

TOCのゴールドラットさんも、嫌われる勇気のアドラーさんも「世の中は信じがたいほどにシンプルである」と言っています。

しかし同時に言われていることは「TOCは劇薬である」「アドラー心理学は劇薬である」。

そうです、シンプルなことはとっても痛いのです。副作用もたくさんあるのです。

本人は直感的にそれを感じ取ってしまうから、なかなか行動に移せないのだと思います。

実は、そう簡単に良くなりたくない。

私がこんなに悩んでいることが、そんな簡単なことだったなんて許せない。そんな簡単なはずがない、大問題だ!

頭でいくら頑張っても、無意識にはそんな心理を持っているのが本当のところかも知れませんね。

私も持っているし、世界中の多くの人が共通に持っていそうです。

 

ところが、そんな甘えた考えはけしからん! そんな子どもみたいな考えは切り捨ててしまえばいい! ということでは、これまたうまく行かないようなのです。

何だかそれは影を切り取って売ってしまうような話で、なかなかそんなことはできません。どんなに頑張って抑え込んでも、また影はムクムクと出てくるようなのです。

どうやらそんな考えは人類共通に持っていそうだ、私の中にもちゃんとありそうだ、と認めて大事にするところから、次のストーリーが展開するようです。

 

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投稿者プロフィール

Shigeo Morimoto
Shigeo Morimoto
1966年大阪市生まれ。革新の好循環を起こす「プロの素人」。株式会社こきょう 代表取締役。「教えない」企業研修で何故か良くなってしまう。そのためにTOC(国際認定ジョナ資格)、MG(西研究所認定インストラクター)、20年のEC業界経験で築いたご縁と、大学で河合隼雄氏に学んだ臨床心理学を駆使。

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