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戻って来れる場所をたくらむ:ヒュッゲ実現の3つの方法(3)

前回までは

(1)時間の使い途を貯める
(2)「居ない心地」のいい場所を創る

とヒュッゲ実現の方法について考えてみました。今日は最後の3つ目です。

 

また戻れると思うと安心できる

私は30歳までにサラリーマンとして3社の勤務を経験しました。大学卒業後の1社目は、社員数が1500名くらいのまあまあ大きな会社でした。

3年くらいで何となく先が見えたような気がして、地下鉄茅場町の4番出口でエスカレーターに乗っている時に「ああ、こんなベルトコンベアに乗ってるのは嫌やな。」と思ったので辞めました。

それなりに残務整理とかもあったし、仲良くしていた人も居たので、退職後も2〜3回本社や支店にも行ったのですが、「何しに来たの?」っていう雰囲気が明らかに出ていたので、すぐに行かなくなりました。

2社目は倒産で会社自体がなくなったし、3社目からは独立して退職したので「もう追っかけて来ないで〜」って感じで一切関わりを持つことがありませんでした。

そんな私が30代後半、ニュージーランドに半移住しました。しかしいろんな環境変化があり、4年ほどでNZの家を引き払って日本に帰ってきました。

日本帰国の飛行機の窓から関西空港が見えた時に思ったことは今でも忘れていません。

「ああ、帰ってくる場所があるのは本当にありがたいことやなぁ。」

国は戻ってきた私を受け入れてくれました。だから私は日本という国に感謝しています。

そんな体験をしてから、最近のいい会社のお話を聞くと。。。私のサラリーマン時代とは明らかに違うところが見えるようになりました。

・退職者が気軽に会社に来る
・一緒に飲み会もやっている
・辞めても明らかにその会社が好き、しかも感謝している
・再就職することも少なくない

つまり、とっても戻りやすい場所なのです。

これはヒュッゲ実現の必須条件ではないかと思うのです。

何故なら前回の記事で紹介したような3ヶ月の休暇を取っているドイツ人の様子を見て「そんなことしたら帰ってきたら机がない!」って言うことは、「戻りにくい」「戻ってこれない」ってことですよね。

休暇どころか、一旦退職しても戻ってこれる。このくらいの安心感があったら、長期休暇も抵抗なく取れますよね。

 

戻って来やすい場のためにできること

しかし上辺で口だけ「いつでも戻ってこいよ!」と言っても到底そんな場所はできません。どんな状態であればいいか?というのを考えてみました。

1.大義名分がある

ドイツは国で休店法とか休暇を何日取らせないといけない法律で決まっているので、特に後ろめたさもなくそれができるようです。

それは国が法律で決めてるから出来るんだろう?!って思うかも知れませんが、そんなことはありません。

例えば今話題の「ティール組織」に一番近いと思われる「ミクル株式会社」。CEOの福井直樹さんに聞くとこの会社は面白い大義名分を作っています。例えば。。。

「彼女が半年間いないとクビ!」
「集中しなくても出来る仕事は自分でやるの禁止!」
「ネットにも繋がず、家族に本当に集中する時間を3時間つくる。」

面白いルールですよね😊 本当にクビになっちゃうから、みんなそうします。その結果は。。。

「最初の数年は仕事しない恐怖との戦いかも知れませんが、2年もすると以前より生産性は何倍にも跳ね上がるので、みんな給与も倍以上になりました。」

もうこの一連のヒュッゲの記事を読んできた皆さんは、仕事しない時間が作ると生産性が上がるってのはわかりますよね。そこが共有されてくれば、面白い大義名分を会社で作ることも可能になってくるかも知れません。

 

2.集団(会社)が、これからの自分に財産と思える機会が提供できている

これは是非過去の記事「辞めやすい会社を目指す!?」を読んで下さい。「会社を離れても、自分の財産と思える経験を提供できるか?」という事例が2つほど書かれています。

私は最初の会社ではたくさんの子どもに会う職場だったので、今の子ども商店プロジェクトに生きているなあと思います。子どもを前に固まっていた自分に接し方を教えてくれた先輩方に感謝ですね😊

社員さんに取って、生涯に使える報酬ってなんだろう?ってことを一緒に考えるってことかも知れませんね。

 

3.柔軟に配置転換を行う

戻って来やすい会社を観察していると、人の配置転換が活発です。例えば経理部長が営業部長になるくらいの大きな配置転換もザラです。

よくたくらみ屋のブログに出てくる京屋染物店さんは、染の職人さんがデザイン部門に移ったり、縫製に移ったりっていうことを普通にしています。

私がたまに行くビアバルは会社が違う3店舗で店員さんが入れ替わるなどのイベントをやったりしてます。信頼関係があるからできることですね、本当に柔軟に動いてるな〜と感心します。

昨日と違うことが続くとストレスに感じることもありますが、それは多くは「やらされていること」です。自分でやってみたい!と思ったことは、進んで変化します。

就職も結婚も大きな変化ですよね、やりたいからやる。人が変化を嫌うっていうのは、嫌う前提があるんですね。

時間の使い途を貯めて、やりたいことが貯まってきた人が、柔軟に職場で場所を変わることがそれに繋がるとわかれば。。。少しづつでも変化する可能性が必ず出てきます。

 

(1)時間の使い途を貯める
(2)「居ない心地」のいい場所を創る
(3)戻って来れる場所をたくらむ

ヒュッゲ実現の3つの方法を考えてみました。いきなり実現するのはなかなか難しいな〜と感じるかも知れません。その時はぜひ、たくらみ屋の周りにいらっしゃる、ヒュッゲを実現している人たちに会ってみて下さい。

見たことないものは実現できそうに思えないですが、見ると必ず実現したくなります。そんな人に囲まれていると、多分ヒュッゲを実現しようとすることが普通になってきます。

人生、迷っているほど長くない。充実した人生のために、もっとたくらもう😊

 

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森本 繁生
Shigeo Morimoto

1966年大阪市生まれ。シナリオタクラミスト。株式会社こきょう 代表取締役。 「教えない」企業研修で何故か参加者の家庭や地域も良くなってしまう。革新の好循環を起こす「プロの素人」。そのためにTOC(制約条件の理論)MG(MQ戦略ゲーム)、20年全国のECショップの現場を飛び回った現場経験、臨床心理学を駆使。 1996年「電脳乞食」が日経グランプリを受賞、最初のたくらみ成功事例となったのをきっかけに、電子商店街「逸品.com」やEコマース勉強会「OSMC」を創設。2009年からMGインストラクター資格、TOC国際認定ジョナ資格などを取得して企業研修に力を入れ始める。 京都大学教育心理学科卒。野鳥観察や坐禅断食を楽しみ、4年半のニュージーランド移住経験を持つ自然好きでもある。特技は忘れ物と日付を間違うこと😃

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