好きな仕事も「ボトルネックに合わせる」

好きな仕事をしよう! やりたいことをしよう!と聞くことは多くなっています。一方、好きなこと、やりたいことばっかりやってちゃ食えないよ!って話も聞きます。

やりたいことをやる × やるべき仕事をやる

どっちが正しいのでしょうか?

どっちかが一方的に正しいという結論はTOCらしくないですね。両者が納得して、もっとうまくいく答えがあるはず。

どこから考えようか? まずは自分から。私が好きな仕事を泣く泣く手放した経験から考えましょう。

この図は私が2010年に書いた自分の会社の業務フロー図です。

こうして見ると、ボトルネックが一目瞭然!矢印が集まっているところですね。

何と矢印が集中している所には「出張手配」と書いてありました。

セミナーを開発するとか専門的な業務ではない! そんなことだったの?! かなーりショックを受けます。

気を取り直して対策します。ボトルネックが見つかったら、まず鉄則は「ボトルネックを最大活用する。」

(いきなりボトルネックに投資してはいけません!)
過去記事:問題点にすぐ投資をすると、大抵うまく行かない

私の本来のお金を稼ぐ仕事がスムーズに流れるように、余計な業務をやめる・掃除するのが効果があります。

確かに私は飛行機、列車、ホテルの手配を1日2時間も3時間もやっていた。。。これはさすがに軽減しなければならない!

そう分かっていても、ここからが人間の不合理なところ。

わかっちゃいるけど、出張手配は楽しすぎてなかなかやめられない!

お、この飛行機だったらこの列の何番が快適だ!とか。

この地域なら、このホテルのどの部屋が居心地良くて価格もリーズナブル、近くに好きなビアバルもある!とか。

わかっちゃいるけど、楽し過ぎてなかなかやめられない!

しかし、ここはボトルネック。ボトルネックで何をやるかが会社を決めている。

うーん、観念してまずはできることから軽減しよう。

そこで出張の多い地域の良く使うホテルをGoogleマップにピンを打って、予約係(妻)と共有。これで自分がやる仕事が軽減でき、流れがスムーズになり始めました。

仕事がスムーズに流れるようになったはいいけど。。。楽しいことをやめるのは正直痛い!

他の人から見るとホントつまらないことかも知れないけど、ウキウキしてやってることを手放すのは、なかなかしようとは思わないものですね。

未だにまだこのボトルネックは復活しそうになるので、やっぱり本当のボトルネックかも知れませんね。

先日も研修で

「社長の持っているたくさんの業務がボトルネック!」
「持っている荷物を全部見せて下さい!」

と、社長が社員に詰め寄られるシーンがありました。

いろんなことをやりたい社長が、とってもたくさんの荷物を持っていることは自他共に認めています。そして、荷物をみんなで持てばいいことも社員さんはわかってくれています。

それでも社長は、苦笑いしてなかなか荷物の中身を見せたがらない。

俺はいろんなことをやりたいんだ! 楽しいんだ! それを手放すのは辛いんだ! って雰囲気がありありと見えます。

そのくらい、やりたいことを手放すっていうのは痛いんだなぁと感じました。

 

やりたいことも、ボトルネックに合わせる

でも、最近こういう風に考えるようになりました。

ボトルネック以外のところは自由に好きにやれている。別に支障はない。

やりたいことを入れ過ぎて困るのは、逆に言うとボトルネックだけなのだ。

だからやりたいことをボトルネックに合わせて入れればいいんだ!

やりたいことをやる × やるべき仕事をやる

私の場合のこの結論は、

・ボトルネックに好きでない仕事を入れるなんて、人生の損失だ!

・しかしボトルネックに好きな仕事を入れすぎない「投入制限」を、ちょっぴり悲しい思いでする(やるべき仕事をやる)と、結局は好きな仕事がたくさん完了する。

ということになりました。

みなさんは、どんな結論になるでしょうか? みんな答えは違うと思います。

でも「やりたいことは、可能な限りやりたいなあ」と思う方は、ボトルネックに合わせるというTOC的思考は役に立つかも知れませんよ。

是非皆さんも考えてみてくださいね😊

 

ボトルネックに合わせるが身につくTOCセミナーカレンダーはこちら

↓ たくらみ屋メンバーのブログ更新情報やイベント新着情報が届きます😊
↓ お問い合わせもこちらでできます!

投稿者プロフィール

Shigeo Morimoto
Shigeo Morimoto
1966年大阪市生まれ。革新の好循環を起こす「プロの素人」。株式会社こきょう 代表取締役。「教えない」企業研修で何故か良くなってしまう。そのためにTOC(国際認定ジョナ資格)、MG(西研究所認定インストラクター)、20年のEC業界経験で築いたご縁と、大学で河合隼雄氏に学んだ臨床心理学を駆使。

相談に答えない事業相談会

1時間の無料問診で自己治癒力を引き出す「たくらみクリニック」

たくらみ屋の最も気軽な相談窓口です。こんな方に効きます。
・とにかく思考が整理されておらず、とっちらかっている。
・次の一手がわからない。
・問題がたくさんありすぎて、何からやっていいかわからない。