分業から「ひとしごと」へ

先日、石巻のワンちゃんの美容室から嬉しい便りをいただきました。

1.トリミング(毛をカットして美しく整えること)頭数が劇的に増えた!
2.昨年より頭数が増えているのに余裕がある!
3.新人スタッフさんの技術成長が早くなった!

柴犬を飼っている愛犬家としてはとても嬉しいお知らせです(^-^)

さらに、この変化の原因を聞いて驚きました。

「分業をやめた」?!

日常生活では効率よくしようと思って分業する場合が多いのではないでしょうか? その逆を行くことで全く成果が違ったのです。

実は分業すると効率良くなるっていうのは思い込み?!

実際にいただいたお便りを拝見しましょう。

 

担当制にして驚きの変化

ーーー オーナーさんのお便り

ご無沙汰しております。
完全に分業制から担当制にして変化が見え始めました。

まずは4月のトリミング頭数が昨年と比べ、33頭増加。
5月39頭。
6月45頭。
新人スタッフの技術効率の成長の早さ。

驚いてます。

昨年より多くトリミングをしているにもかかわらず余裕があります。
今頃の時期は毎年予約が混雑して大変でした。

もう1店舗も先月から担当制に切り替えました。

分業制が効率の良いやり方と思っていたのですがうちの店では担当制の方が合っていたんですね。

ーーー オーナーさんの声お便りここまで

 

美容室では、受付してからシャンプー、ブロー、グルーミング(爪切りや毛のもつれ処理など)カット、そしてお迎えという大まかな業務の流れがあります。今までは受付する人、シャンプーする人、カットする人などが別々で分業していたのです。

そこでこのお店では「キャベツをまとめて切るのと、一個づつ切るのと、どちらが速い?」という動画を一緒に見ました。

→ その動画事例はこちら 「完了を増やすには「1つづつ、1つづつ」」

一個づつ切るのが実は速い?! というのにヒントを得た美容室さんが、自店舗の業務に置き換えて「まとめてやる分業制」から「一頭のワンちゃんを最初から最後までお世話する担当制」に変更してみたのです。

最初はこの変更はとっても怖いと思います。なぜならまとめてやった方が効率が良いと思っているので。しかし実際には何十という数で完了するワンちゃんの頭数に違いがあったのです。

もう一つ大きな効果があります。それは最初から最後まで担当することで、「自分が綺麗にしてあげたワンちゃん!」という誇りが持てるのです。そしてワンちゃんと触れ合い、コミュニケーションできる時間が増えます。

歯車の一部ではなくて、自分の楽しい仕事になるということですね。こういう仕事を、相棒の米澤晋也は「ひとしごと」と言います。ひとしごと任せる、という言い方をします。

誇りの持てるひとしごとが任されると、仕事の品質にも大きな違いが出てきそうですね。

 

「ひとしごと」で増える好循環

ーーー オーナーさんのお便り

あまりの予約の空きに顧客減少かと焦りましたが効率が良くなったようです。
新規のお客様も入りやすくなりました。

驚きと戸惑いです。
たまたまそうなのか?いやいやそんな事はない!の繰り返しです。
しかし今までにはない現象です。

まだ予約の空きが気になって気になって仕方ないですが、2ヶ月くらい数字を見れば不安もなくなると思います。

犬たちと遊ぶ時間。
お客様とお話する時間。
心置き無く有給が取れる職場。
今までは無理だと思っていましたがなんだか出来そうな感じがします。

スタッフも余裕のあるトリミングを切に願っているので叶えたいです。
もっともっと犬たちとイチャイチャしたいです。
そして飼い主さんに犬たちの事を知ってもらいもっともっと楽しくハッピーな生活を送ってほしいです。

ーーー オーナーさんのお便りここまで

「予約の空きが気になって気になって仕方ない」というのもわかります。流れが良くなったので「汗かいて仕事している感」がないのです。

しかし成果は劇的に上がっています。そしてワンちゃんが大好きで仕方ないスタッフさん達が、ワンちゃんと触れ合える時間が増える。こんな楽しいことはないでしょう。

そもそも分業は、すばやく大量のモノを生産して提供するために考え出されたものでした。しかし、今はそのような大量生産品が求められる場面が減ってきています。

そして自分たちの仕事を振り返ってみると、工業製品的に大量生産された仕事が喜ばれているか? 自分たちが提供して満足感があるか? というと、そんな場面も減ってきているのではないかと思います。

効率的にしたい! = 分業すればいい! と今も習慣的に頭でつながってしまっている場合は、「ひとしごと」を考えて試してみる場面を是非つくってほしいと思います。

試すの、タダだから。(^-^)

世の中に幸せな人たちに囲まれた幸せなワンちゃんが増えますように!

 

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投稿者プロフィール

Shigeo Morimoto
Shigeo Morimoto
1966年大阪市生まれ。革新の好循環を起こす「プロの素人」。株式会社こきょう 代表取締役。「教えない」企業研修で何故か良くなってしまう。そのためにTOC(国際認定ジョナ資格)、MG(西研究所認定インストラクター)、20年のEC業界経験で築いたご縁と、大学で河合隼雄氏に学んだ臨床心理学を駆使。

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