流れを味方につける3つの方法(2):ムダを積極的に創る

さて昨日は「悪循環を断ち切るには、小さく打たれ続ける」という記事を書きました。今日は「コントロールできないことに対して何ができるか?」です。

 

「受け流す力」を持つ

例えば取引先が倒産した、自然災害に遭った、事故で交通や物流が止まったというなどというリスク。

家族が病気になった、介護が必要になったなどの家庭環境の変化。

みんなスマホを持つ、AIが発達してきた、飛行機が安くなり気軽に国外に行けるようになったなどの経済環境の変化。

どれも自分ではコントロールできない、自分の意思では決めにくい「変化」ですね。

コントロールできない悪いことが起こった時には、前回の「小さく打たれ続ける」と同じことですが、「受け流す力」が必要だと思います。

受け流す力って、どんなの?

まず、コントロール出来ないことを、コントロールしようとしない。

力を抜き、抵抗を最小限にし、理不尽も災害もリスクもどんどん流すようにしていけば、悪いことだけでなくいいこともたくさん流れるようになる。

その中で良い流れをつかんだ時に、乗ればいい。

自分でも書いてみるとそれがいいよねって思うんですけど😃 これがなかなかできなくて苦しくなっている時もあります。

そんな時にできることは何か?

「ムダに楽しい!」

これが一番ではないかと思います。

 

友人に中村政幸さんという「ムダに楽しい達人」がいます。

彼の会社は一応「還暦祝い本舗」っていうギフト通販の店ってことになってるんですけど、周囲の印象は「仕事 ”も” やってる会社」ってイメージです(^-^;;;

よく誕生日にサプライズってやりますよね。この会社でも結構やってるのですが、よく見るとサプライズを仕掛ける側ではなく、誕生日を祝われる・サプライズされる側の人がそわそわしはじめるのです。

「もうすぐ誕生日。。。ヤツら、何をしでかすかわからない。」

いろんなびっくりグッズをつくってくるのはもちろん、SNSで元カノ元カレまで辿って連れてくるくらいの勢いなんだそうです(^-^;;;

なぜそこまでやる?! ムダに楽しい!っていう感じです。

会社は「第10期の目標は ”なし!”」だったのに過去最高益という、とっても面白い会社です。

何故、ムダに楽しいと好循環が起こるのでしょうか?

 

役に立つことばかりやってると流れない

「ムダ」は悪い側面を捉えたような言葉ですが、その正体は一般に「余裕」と言われるものです。

でも余裕を持て!と言われてもなかなかできません。

「この仕事を必死に頑張って早くやって時間をつくる」
「効率化して、生産性を上げて、時間を短縮する」

こんなことなどで余裕をつくろうとしますよね? 一見いいことに見えるからやっちゃいますよね?

でも。。。皆さん方も経験あるようになかなかうまく行きませんよね。

これは「余裕」のいい側面だけ、役に立つ側面ばかり見ているからだと思うんです。

いいこと、役に立つことばかりやってると、頑張りや義務感などが出てきて、どんどん心身が堅くなっていきます。

でも「余裕」の悪い面の方もちゃんと見て「ムダ」と言い換えてみると、面白いことが起こります。

「余裕を作ろう」ではなく「ムダを作ろう!」って言いかえるのです。

 

ムダに楽しいことをやるって言う方がもちろん楽しく過ごせるし、身体が軽くなっているので業務自体も早くすすみます。業務時間も短い時間内で集中できるんですね。

「流れ」をつくるには、良い面だけでなく悪い面も一緒に流したほうがいいです。物事必ず両面あるんですから。

だから「ムダに楽しい」を創る。

要するに遊び心を持つっていうのが、コントロールできないことに対する準備、リスクを受け止めるクッションとして有効っていうことですね。

あ、「楽しいだけで世界一!」っていうお坊さんもいたな😊

「たくらみ屋」はそれを体現した名前なんです😎 遊びゴコロ、大事にしよう!

 

さて次回は、流れを加速するために自分でもう一歩できることを考えてみます。次回に続く。

投稿者プロフィール

Shigeo Morimoto
Shigeo Morimoto
1966年大阪市生まれ。革新の好循環を起こす「プロの素人」。株式会社こきょう 代表取締役。「教えない」企業研修で何故か良くなってしまう。そのためにTOC(国際認定ジョナ資格)、MG(西研究所認定インストラクター)、20年のEC業界経験で築いたご縁と、大学で河合隼雄氏に学んだ臨床心理学を駆使。

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