大学生から学んだ「無意識レベルで感じろ」
先日は大学生に講師をお願いしました。
子ども商店プロジェクトで小中学生が凄い才能を発揮していて、それに大人が学ぶことが多かった。。。それなら学生に先生をしてもらえばもっと面白いんじゃない?と考えたのです。
その最初のイベントが、同志社大学一年の庄子文人さんがナビゲーターを務めてくれた「大学生によるインスタグラム座談会」。
それはもうインパクト「甚大」でした!
ここに参加した30〜50代の大人たちは
「はーーーーーっ!」
「へーーーーーっ!」
「ほーーーーーっ!」
とハ行の言葉を連発していました😊 それから先の言葉が出ない。
だって、「誰に対しても発信していない」とか言うんですよ。
今まで大人たちは
・お客様のペルソナをちゃんと作る!
・ターゲットを決めて発信する!
・たった一人に向かって響くように発信する!
とか言ってやってたんですよ。でもそんなことは学生さんにとっては
「何それ?」
「売り込み臭い〜。何かいや〜。」
「ぼくたち、わたしたち、そんな作られた人間じゃないし。」
「Googleとか食べログとか、ウリウリ情報ばっかりじゃん。あんま見たくない。」
っていうことみたいです。
庄子君は大人よりもオトナだから😊、そんな直接的には言わなかったですけどね。
さらに追い打ちをかけたのが、母娘で参加していた娘の女子高生。
「この、コスメの画像の白い空間に、プレゼントしてくれた人をタグ付けするんです。」
「・・・それで感謝を表すってこと?」
「この空白のどこにタグ付けするかがこだわりがあるんです!」
「。。。。。」
またまた大人たちは言葉が継げません。
「お店探しはインスタでしますよ。」
「何でや? Googleとか食べログとかの方がすぐ見つかるやん!」
「クチコミとかあんまり信用できないし。お金払って書き込まれてるのもあるでしょ?」
「画像だったらウソつけないし。お店の画像と見比べて入るの決めたり、メニュー選んだりします。」
私は、何だか凄いことを習ってるな〜と後になって思いました。
ネットの情報は玉石混交、本当にいい情報もあればウソの情報もたくさんある。
そして大人たちはウソの情報を選別して、それを潰そうとしたり隠そうとしたりする。
しかし生まれた頃からネットがある学生さんは、もはやウソや売り込みなどの情報への感度は我々よりも比べ物にならないくらい高く、直感的に避けるようになっている。
食べログの情報などを見ないっていうのも、評価されていないナマの画像から無意識的に伝わるものを大事にしてお店選びをしているように感じます。
その方が「他人の売り込みやクチコミに騙された」ってことがなくて、「自分で選んだ」ものだから。
そしてインスタで友達同士が繋がるのも、言葉よりも「感性」「直感」「暗黙知」「無意識」などの比重がかなり大きい。
コスメの画像の例なんて、伝えようとしていることを言葉では表現できない。
でも画像をインスタで上げれば数秒でできてしまう。それをどんどん積み重ねると、友人との心理的に深い信頼性がいち早くできてしまう。
一気に深層心理に入るって感じでしょうか。
衝撃度が大きかった理由は。。。?
ちょっとむずかしい言葉だけど、これはもはや「無意識的関係性」とでも言えるものではないでしょうか?
少し前から「関係性の時代」と言われました。売り込みには反応しない、知っている信頼できる人から買うっていうことが言われ始めていましたが
もはやこれは意識レベルではなく、無意識の深いレベルに到達していると言えるかも知れません。
大学の頃、ユング心理学で「集合的無意識」というのを習いました。「個人の経験を越えた人類に共通の無意識が確実に存在する」というものです。それがあるから人は世代を越えて民話や神話に学ぶことができるというのです。マンダラなどはその好例のようです。
わー、すると世代間ギャップは集合的無意識のレベルで考えるのか。
大変そうに思えますけど、若者に響きやすいゲームはかなり神話を題材にしていますからね。確かにそのレベルをイメージしながら(言葉に限らず)対話すれば、より若者とも通じやすいかも知れません。
無意識レベルに近づくには、やっぱり感性を高めておいたほうが良さそうですね😊
(→ 参考記事:意識は高くても低くてもいい。でも感度は「断つ」ことで高められる。)
「機会を提供する」のがミッションのたくらみ屋が、「衝撃を受ける」って機会を提供できてよかった。
何故衝撃だったか?
私は「儲けないためのセミナー」だったからだと思うんです。
これまで、大人たちは「儲けるためのセミナー」ばかり受けてきたと思うんです。
しかし一方で「儲けを先に見るとダメだよ、お客様に信頼をいただくことから始めないといけないよ。」とも言われます。
それもそうだなと一応大人たちは思うのですが、でもやっぱり儲けるためのハウツーを学びに走ってしまう。
大学生、女子高生は、そこを突いていたんではないかなと思います。
「そんな仕事ばっかりの人間関係作ってるの?」
「肩書のない信頼関係ができないと、何も始まらないよ。」
「楽しくやってる人なら信頼できるよ。」
「そしてもし一緒に仕事するなら、そんな人たちとやるよ。」
そんなメッセージを受け取りながら。。。この人たちとわからないながらも楽しく対話し続けるのが、楽しく一緒にやっていくのが、自分たちにも一番道が開けるなと確信したのでした。
第2回の大学生によるインスタグラム座談会が決定しました! 今度は夜で、食べながら飲みながらOKの「インスタバル」形式。是非お越しくださいね。
投稿者プロフィール
- 1966年大阪市生まれ。革新の好循環を起こす「プロの素人」。株式会社こきょう 代表取締役。「教えない」企業研修で何故か良くなってしまう。そのためにTOC(国際認定ジョナ資格)、MG(西研究所認定インストラクター)、20年のEC業界経験で築いたご縁と、大学で河合隼雄氏に学んだ臨床心理学を駆使。
最新の投稿
- MG2022.12.08【あと値決め制】 根本問題を特定するオンライン事業相談を開始します
- TOC2021.01.01発動の年 2021年 年頭のご挨拶
- TOC2020.11.13実はそう簡単に良くなりたくない TOC × 心理学その2
- TOC2020.11.03開店初日を成功させろ! チョコロンブス店舗運営大作戦
相談に答えない事業相談会
たくらみ屋の最も気軽な相談窓口です。こんな方に効きます。
・とにかく思考が整理されておらず、とっちらかっている。
・次の一手がわからない。
・問題がたくさんありすぎて、何からやっていいかわからない。