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秘伝のタレ式集団づくりで発酵経営

最近の経営は「拡大」「成長」よりも発酵の考え方が合っています。

社長が1人で舵取りすることが難しくなり、チームで出す文殊の知恵と実行力が必要。

チームが出すアイデアに化学反応を起こさせて文殊の知恵を引き出して行くのはまさに微生物同士の目に見えないチカラを引き出す「発酵経営」と言えるでしょう。

そこで長く続く発酵「秘伝のタレ」について考えてみました。

テレビのグルメ番組とか観ると「これは創業以来継ぎ足している秘伝のタレです。」っていうのがよく出てくるじゃないですか。

何故秘伝のタレは腐らないのか? っていろんな解説がありますけど、要約するとこの3つのようです。

1、常に中身が入れ替わっている
2、塩分と糖分が「濃い」ので、雑菌が繁殖できる余地が少ない
3、焼いた具材を浸けることで、60℃くらいで適度の低音殺菌されている

これはまさに現代の「文殊の知恵を出し続ける集団作り」そのものだと思います。順を追って説明していきましょう。

 

1、常に中身が入れ替わっている

いくら秘伝のタレと言っても、本当に100年前のタレをそのまま食べたら死んでしまいます😅 そうならないのは、継ぎ足して継ぎ足して、常に新しいタレが入って来ているからです。

これは人材においても言えます。

若い頃、銀行の人ってよく転勤するなあって不思議に思っていたんですが、今ならその理由はわかります。とどまりすぎると文字通り「腐敗」が起こるから、中身が入れ替わることを制度化しているんですね。

ずっと居場所が固定していると腐ってしまうのです。

いやいや、どんどん人材をクビにして新しい人材を入れろってことではないですよ。去る者は追わないのは大事ですけどね。

1つ考え方のポイントがあると思います。

 

「集団内で役職ではなく「役割」を変える」

たくらみ屋によく出てくる京屋染物店さんは「染めの職人がデザイン担当になった、と思ったら、また縫製に行っちゃったよ!」なんてことがよく起こります。

でも役職の配置換えとなるとやりにくい会社も多いのではと思います。そこで役職ではなく「役割」を変えるのです。

相棒の米澤晋也は、集団の三役ということをよく言います。

リーダー役
フォロワー役
ギャラリー(傍観者)役

これを変えれば集団が変わります。

例えば、ずっと喋ってリーダー役をやっていた上司が、一定期間黙る、居なくなる。ギャラリー役に徹する。

または、社員さんたちが出したアイデアに「それは素晴らしいね!嬉しいよ。」とちゃんと伝えて、自分もやるからみんなもやろうよって誘うフォロワー役になる。

あるいは新入社員さんが議事進行するリーダー役になって、社員さんが発言しやすい場所を創る。

例えばこんなふうに一番年下の小学生が講演者になったりすると、場の雰囲気が一気に変わっちゃう。

配置転換よりやりやすそうでしょ? 役割を変えることは、秘伝のタレに新しいものを継ぎ足してかき回す作業と同じです😊

 

2、塩分と糖分が「濃い」ので、雑菌が繁殖できる余地が少ない

これは「安全に失敗できる場作り」につながります。

「今日の勉強会は濃かった!」「濃いメンバーだった!」ってよく言いますよね。

これは創り出したいものの共通項があって、それに一緒に向かって行ける人たちが揃った場合に言われます。

そんな場所では、まずその集団のあり方に沿わない変な行動はできないし、しようと思わないですよね。

また、そんな場所では命に関わる失敗をする前に止めてくれるのと同時に、ある程度の失敗はチャレンジしたね!よくやったって言ってくれます。

秘伝のタレの中でも塩分糖分で腐りにくい(タレ自体が死んでしまわない)環境がまずある。そして気候などの環境変化にいろんな微生物が対応して、その時に最適のタレを作り出すための発酵をしている。

1人の力ではできない、自然界の力を大いに活用させてもらった発酵がそこにあるのですね。

 

3、焼いた具材を浸けることで、60℃くらいで適度に低音殺菌されている

焼いた具材は、仕事では「お客様」に当たると思います。

会社という集団が創り出したタレと、お客様という具材が絡みあって素晴らしい料理(価値)を生み出す。そこには、お互い熱したり冷ましたりという「擦り合わせ」が発生する。

ある程度、タレの中の必要な菌が死ぬという代償も払わないといけない。この新陳代謝も必要なこと。

これが全部菌が死んでしまうような急速高温殺菌ではいけない。注文がどっと来たからと言って、たくさん具材(お客さん)を投入し過ぎてはいけない。

低音ヤケドを続けることによって、永く生き続けるタレができるのですね。

私たちの集団は、必要以上にどんどん仕事を入れて、高温殺菌し過ぎていないでしょうか?

秘伝のタレは、「変わらない味ね」と言われながらも、時代に合わせて少しづつ変わることができます。

それは羊羹の老舗・虎屋さんがやっていることでもありますね。毎年すこーしづつ味が変わっているそうです。

秘伝のタレ、発酵にこれからの経営が学ぶことは多いと思います!

さて、たまには秘伝のタレの店にでも食べに行きますか😊

 

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森本 繁生
Shigeo Morimoto

1966年大阪市生まれ。シナリオタクラミスト。株式会社こきょう 代表取締役。 「教えない」企業研修で何故か参加者の家庭や地域も良くなってしまう。革新の好循環を起こす「プロの素人」。そのためにTOC(制約条件の理論)MG(MQ戦略ゲーム)、20年全国のECショップの現場を飛び回った現場経験、臨床心理学を駆使。 1996年「電脳乞食」が日経グランプリを受賞、最初のたくらみ成功事例となったのをきっかけに、電子商店街「逸品.com」やEコマース勉強会「OSMC」を創設。2009年からMGインストラクター資格、TOC国際認定ジョナ資格などを取得して企業研修に力を入れ始める。 京都大学教育心理学科卒。野鳥観察や坐禅断食を楽しみ、4年半のニュージーランド移住経験を持つ自然好きでもある。特技は忘れ物と日付を間違うこと😃

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