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「教えない」ことで人は才能を発揮する:子ども商店プロジェクト in 小倉(2)

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大きなワクワク感を持って迎えた、子ども商店プロジェクト in 小倉2日目。いよいよ大人も子どもも一人一人が社長となって、経営シミュレーションするMGの開始です。

MGは会社を経営するゲームですが、わたしたちの目的は「家族がよくなり続ける」「家族同士の交流が起こり続ける」こと。大人の仕事が良くなる、儲かるというのはその結果として起こると考えています。

だから、2日間の研修全体としては、皆さんが最大限に楽しんで、驚いて、学べる場づくりに専念します。

「教育とは、死に至らない失敗を安全に体験させること」の考えに基づいて、「安全に失敗させる環境づくりの3つのルール」に従って場をすすめていきます。

まずシゲ先生 & とくいっち先生が自己紹介して、「誰もが達成したい目標」をみんなで確認。

「今回のMGの目的は、最後にここにいる全員が楽しかった!またやりたい!と言って帰ってもらうことです。みんなもそうしたいよね?!」

小学生もみんなうなづいてくれます😊 2つ以上出したり、難しい目標を出したりすると、子どもはうーんとなってしまうので、わかりやすいこと1つに絞ります。

そしてルール説明。MGの重要なルールの1つに「教えない」というのがあります。

ここでは特に親の方にお話しておきます。

「お子さんがどんなことをするか気になると思いますが、

失敗しても大丈夫ですし、迷惑かけてるように見えてもこの場は大丈夫です。

是非あまり声をかけ過ぎずに見守って上げて下さい。どんどん失敗させてあげて、自分もどんどん失敗して下さい。」

それでも、子どもを愛する親は必ず気になります。絶対に気になってしまう。それが親ですから😊

自分の子どもを背にして座り、見ないようにする母親。。。😊

失敗を見守れるようにちょっとお手伝いします。「教育とは、死に至らない失敗を安全に体験させること」と語る宇宙開発の植松努さんの動画を親子ともども全員で視聴する時間を設けます。

先生にも「どーせむり」と言われ続けながらも宇宙開発を実現してしまった植松さんの言葉は、素晴らしいチャレンジの場を創ってくれます。

まだご覧になっていない人は、是非20分だけ時間を作ってご覧くださいね。

ちょっと我慢して見守ることができてくると、「うちの子どもってこんなにできたの?」と発見と驚きと喜びが味わえるようになります。こうなれば「教えない」がうまくできる場になっていきます。

 

もう一つ「全員が社長だから、自分のことは自分でやる」というルールがあります。

親が紙や道具を取ってあげない、子どもも親に頼まない。紙を持ってくるのも、一人づつ立って自分で持ってくる。しかし、わからないことは積極的にわからないと手を挙げてもらって教え合う。

全員を一人前の人間として接する。ここも大人の方がトレーニングするポイントですね😊

 

さてゲームでは、前日の講演者・5年生の蜂谷そうた君が大人のベテランに混じって前半から飛ばす!

ついに小学生が優勝か?という期待感が高まります。

そうた君はiPadで精密な経営計画表を作っており、シミュレーションもばっちり。見学のギャラリーができます!

まだMG5回くらいの経験なんですが、素直に学ぶ子どもは本当に吸収力が高いです。

 

一方、初めての小学生は「売れると楽しいから!」「大人たちがいっぱい応援してくれて喜んでくれるから!」「失敗してもいいから!」とどんどんチャレンジを始めます。

何と「研究開発」を示す青チップ11枚! どこかの宇宙研究所みたいです!こんなに並べる場面は大人ではまずありません。

大人が1枚から3枚の研究開発で仕事をする中で、小学生2人は常に青チップ10枚前後で頑張っていました。

「絶対40円(最高値)で売りたいんだよ!」

それを見て、大人は考えます。

「研究開発って何だろう?」
「普通、こんなにしないよね。」
「でも普通って何だろう。」
「確かに、宇宙開発する会社は、激安セールしないよね。」

私たちはまだまだ、日常の知っていることだけにとらわれているのかも。。。と大人の方が大いに考えます。

そうです、のびのびと才能を伸ばせる場を作るということは、子どものためだけではありません。大人自身が発揮された才能を見て自分の固定観念を打破することになるのです。新しい発想は、そこからどんどん生まれてくるのです。

さらに会社を3回倒産させる、トリプル倒産!

自己資本グラフが地につくくらいにでっかい失敗?をします。

儲かった人もいれば、中くらいの人もいれば、凄い倒産をする人もいる。この振れ幅!が創造力を強烈に増幅させます。
(参考記事 → 「強み」をゴミ箱に捨て「振れ幅」を持つ

 

ここで親は怒るでしょうか?

倒産なんて! とんでもない! 社会に迷惑をかけるし、借金の取り立てにあうし! って子どもを叱るでしょうか。

3日間一緒に子どもの様子を見守っていた親は、違いました。

「よくここまで突き抜けた! よく思い切った! 凄い! 私にはできないよ!」

満面の笑みで子どもの肩を叩くのです。その光景が素晴らしく印象的でした。

倒産の意味も借り入れの意味もまだよくわからない小学生。でもゲームとはいえ倒産してみたら、倒産って何?って考え始めます。借金って何?どんな仕組み?って考え始めます。

考える助けをするのが結果の視覚化。グラフは、「結果を自分で見て評価できる」効果があります。
参考記事 → 「失敗は成功のもと」にする3つのポイント

「知りたい」「考えたい」と思うことが、生きる力の学びの始まりです。知りたいと思えば、大人に質問をしてきます。その時に知っている情報を伝えたり、一緒に調べれば、子どもの才能は急激に伸びていくのです。

もちろん大人も一緒に、ですね😊

 

結果は広島から来た沖さんのお母さんが優勝!

蜂谷そうた君は惜しくも2位。しかし大人とずっと最上位卓で頑張って、素晴らしい成績です!

皆さんいい顔で3日間を終了することができました!

「みんなが楽しかった!と言って帰る」 ミッション達成!

大人も負けずにもう一回自分の才能を伸ばしますよ。また一緒にやろうね。

 

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森本 繁生
Shigeo Morimoto

1966年大阪市生まれ。シナリオタクラミスト。株式会社こきょう 代表取締役。 「教えない」企業研修で何故か参加者の家庭や地域も良くなってしまう。革新の好循環を起こす「プロの素人」。そのためにTOC(制約条件の理論)MG(MQ戦略ゲーム)、20年全国のECショップの現場を飛び回った現場経験、臨床心理学を駆使。 1996年「電脳乞食」が日経グランプリを受賞、最初のたくらみ成功事例となったのをきっかけに、電子商店街「逸品.com」やEコマース勉強会「OSMC」を創設。2009年からMGインストラクター資格、TOC国際認定ジョナ資格などを取得して企業研修に力を入れ始める。 京都大学教育心理学科卒。野鳥観察や坐禅断食を楽しみ、4年半のニュージーランド移住経験を持つ自然好きでもある。特技は忘れ物と日付を間違うこと😃

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