才能が青天井に開放された結果、まちは創られる。

8月11日〜12日は、京都府城陽市の自然学校で「子ども商店夏休み合宿」が行われました!

大阪府泉大津市で1月から行われてきた子ども商店プロジェクト。4回に渡る親子経営研修の体験会と、地域イベントでのリアル子ども商店出店を実現してきた泉大津の子どもたちの熱意は、もはや止められない。

絶対行きたい!と言って親を説得して参加する子。
行こうよ!って、どんどん子どもたちを誘ってくれる子。
合宿後の11月の地元大イベントで既にリアル出店を狙っている子。

学びも寝食もともにする合宿は大きなターニングポイントになりそうです。

南出泉大津市長もお見送り! でっかいワクワク感を乗っけて、泉大津駅前からバスが出発します

 

野外MG?本当にできるのか?

たくらみ屋含む先生たちは電車で先回りして会場に到着。

暑い!!

実は1日目は会場の事情で野外で経営研修MGをやることになったのです。たくらみ屋も初めての経験。

室内でも頭が沸騰する経営研修を、この暑さでやって大丈夫か?!

いやいや、先生たちが不安になっちゃいかん。自分たち自身が暑さを忘れて夢中になれるようにたくらもう。

そうこうするうちに子どもたちも到着! まずはプールであり余ったエネルギーを発散させます😊

子ども商店プロジェクトの地元実行部隊、松南志塾のお兄さんたちに子どもたちは大いに甘えています😊

先生たちはその間にMGの準備。おお、この竹林のそばはグランドよりよっぽど涼しい! 助かる〜。

よし、説明を半分で進行するチャレンジをしてみよう。この環境でうまくできれば、どんなところでも楽しくやれるはず!

そしてお昼ご飯後に13時、ついに野外MG研修が始まりました。

休憩多め、講義は可能な限りシンプルに視覚的に!

いつもよりしっかりみんなの反応を見ながら進行します。退屈してないか? 熱中症になってないか?

たくらみ屋とくいっち(得居裕江)先生のたくらみ、ドーナッツ屋さん会社版が大活躍。

暑さで考える力が低下しがちな場所でも伝わるのは、普段でも伝わりやすいってことですね。

よしプログラムはしっかり進行できそうだ😊

 

自分を越えていく人たちと一緒に学ぶ

ゲームの決算は何と、子どもが大人に教えています!

教えてもらった若手経営者の一言。

「小学生にして商売の決算書や損益分岐点を学んでるこどもたちと同じ時代のマーケティングで勝負しないといけない恐怖を覚えました笑」

そうなんです。子どもたちと学んでいると、目の前の競合などは本当の問題ではないと気づくのです。

自分たちを軽々と越えてしまう新しい世代と一緒に生きる。それこそ今一緒に考えたいこと。全世代と一緒に考えたい。

泉大津市長も、たくらみ屋も、「先生を軽く越えてもらうのが教育」と考えていますからね。

過去記事:先生を軽く超えてもらうのが教育

 

命を学ぶと、大切にしようとする

1年目のシミュレーションと講義が終わって16時。一番身体を動かさない時間が過ぎたので、ここでまたたくらみ!

野外学校らしく夕食のバーベキューの準備をします。チキン一匹丸ごと調理の味付けをみんなでします😊

ここでは自然学校のプロフェッショナル、のあっくさんの登場。

代表の高井さんは、限られた時間の中で、私達に命の大切さを教えてくれます。

「この鶏の前は何だった? そう、ひよこ。この鳥はひよこから3ヶ月くらいでこの大きさになった。」

たった3ヶ月で大きな鶏になり、今こうして私達のお腹を満たしてくれる。みんなに感謝の気持ちが湧いてきます。そして残さずこの命をいただこうとします。

そう、「残さず食べよう!」って口で言ってもなかなか伝わらない。しかし大切にしたいと自分で思えば、自ら残さずに大切に食べようとする。

ものごとの成り立ちや理由を伝え、自分から「やりたい」という気持ちを持ってもらえる環境をつくる

これは自然学校でも経営研修でも一貫した「たくらみの基礎」なのです。

ビア缶チキンのセッティング完了! 2時間の調理時間のうちにいよいよ自分たちで社長の意思決定をするシミュレーションゲームが本格的に開始!

暑さなどもろともせず、子どもも大人もみんな夢中。

ゲームが終わって、決算の途中で一旦切り上げ、18時からバーベキュータイムが始まります。

うわーっ、何て美味しそうな焼き上がり! お腹が空いたみんなの興奮も最高潮。

食べてる間は美味しすぎて、誰も写真なし(^-^;

 

間に合わない! 最速チームを創るには?

さて夕食後お風呂に入ったら、引き続き2年目の決算。やっとクーラーの効いた室内で落ち着いて学べますが、22時を越えてもまだ終わりません。

「このままのペースで進むと、5年分終わらないな。。。」

今回の主催者側の大きなミッションは5年分の経営シミュレーションをとにかくすること。子どもたちもそれが念願だったし、11月のリアル商店出店条件にもなっています。

みんなの決算の様子を見ながら、たくらみ続けます。寝る前もたくらみ続けます。朝も先に研修室に入ってたくらみます。

まる1日かかって2年分。昨日より短い時間で3年分の経営ゲームをどうやったらできるか?

それには、全員の協力を引き出すしかない。

「助け合いをしよう!」と口で伝えるだけでは伝わらない。実際に自分たちで考えて協力すると、早く終わった!やった!という体験をしてもらう必要がある。

そこで、1分でも早くゲームをしたい気持ちをぐっとこらえて、たくらみ屋米沢晋也が大人向けに実施している指示ゼロ経営セミナーのワーク「整列ゲーム」をやってみることにしました。

ゲームは簡単です。横一列に並んでもらう。2つの違ったパターンで整列が完了する時間を測ります。

1.佐藤純一(ジェイ)先生の指示命令に従って、誕生日順に並んでもらう。
わからないことを全部先生に教わりに行くイメージを想定。

2.指示命令する先生が居なくなって、自分たちでできることを考えて下の名前のあいうえお順に並んでもらう。
先生たちがみんな忙しすぎてつかまらない!状態を想定。

1回目は2分18秒かかりました。しかも答え合わせすると間違っている子が2人。

自分たちで考えてできることをやる2回目は何と!

1分20秒、半分ちょっとの時間で終了。並び順も完璧に正解!

みんな、やった!よくやった!と喜び合います。

自分たちで考えた、協力した。その結果うまくいった。この喜びが大切。

もっと協力して、もっとたくさんゲームをしたい。そんな欲求が子どもたちに湧き上がります。

すると3年目のゲーム&決算の時間は!

何と2年目の半分強の時間で完了してしまいました。1日目あんなに時間がかかったのが嘘のよう!

その後も順調に進み。5年目のゲームも余裕でクリア。

 

5年目の決算は家の宿題にして、みんなで2日間の感想の交換と、11月のリアルイベントでの出店についての説明が行われました。

帰ると、またしても南出市長のお出迎え!

「着実に子供が育ち、応援してくれる親御さんが増えてきました。商店街の応援も今回の企画から良い流れになりつつあります。また、市役所のサポートもこれを機にはじまりました。地域の輪が少しずつ広がる空気ができてきました。引き続きよろしくお願い申し上げます。」

市長からこんな嬉しい言葉もいただきました😊

 

帰ったらすぐ、新たなスタートを切る!

帰ってからも子どもたちはMGと次回の出店の話題で持ち切り。

病院の待合室で決算の続きをする子や

既に出店計画を立て始めている子も。

親御さんからもたくさんの声をいただきました。

「いつものキャンプに行くと思って行った娘が、迎えに行くと、決算が…利益が…でも借金が(笑)とか楽しそうに話してくれて成長を感じる。たくましく帰ってきたものだ〜 こどもの頑張りを見て、親の私も頑張らねば…。」

「地域で子どもたちを育てていくという、このような取り組みは他府県でもどんどん取り入れていってほしいと思っています。娘たちにももっと早くに出会わせてあげたかったと….」

「こんないい試みをみんなに知らせないのはもったいない。ニュースレターを配ります!」

よく「帰るまでが運動会ですよ」と子どもの頃に言われましたが、子ども商店プロジェクトのイベントは、帰ってから本当のスタートがあるのです。

泉大津こども商店学校プロジェクトのFacebookページに、こんなレビューをいただいています。

「子どもの能力開発と商店街の活性化を組み合わせた素晴らしいプロジェクトですね。」

狙ってできたことではないんです。もともとは偶然から始まったプロジェクト。

たまたま娘さんを我々の研修に連れて来られたお母さんが感動して帰り、家庭にいいことが起こってしまったことから企画して、今に繋がります。

今、プロジェクトは着実に認知され支持されてきているのを感じます。次世代がこんなに楽しみながら才能を伸ばして、大人もびっくり笑顔になる嬉しいことには、必ず未来がある。

才能が青天井に開花した後に、未来が創られることを実感しています。

「まちづくり」はまちをつくるのではない。
才能が青天井に開花した結果として、まちがつくられる。

「商店街活性化」は商店街を活性化させるのではない。
才能が青天井に開花した結果として、活発な商店街が新たに創られる。

「働き方改革」は働き方を改革するのではない。
才能が青天井に開花した結果として、働き方がまるっきり変わる。

才能を青天井に開花させる場作りのたくらみが、ますます加速しそうです😊

 

子ども商店プロジェクトにご興味ある方は
森本繁生のFaceookのメッセージか
たくらみ屋の「手配書」でご連絡ください。

投稿者プロフィール

Shigeo Morimoto
Shigeo Morimoto
1966年大阪市生まれ。革新の好循環を起こす「プロの素人」。株式会社こきょう 代表取締役。「教えない」企業研修で何故か良くなってしまう。そのためにTOC(国際認定ジョナ資格)、MG(西研究所認定インストラクター)、20年のEC業界経験で築いたご縁と、大学で河合隼雄氏に学んだ臨床心理学を駆使。

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