なぜ学生さんを講師にするのか

最近の若いもんは。。。っていうのは昔からの常套句でしたが、何だかその使われ方が変わってきているように感じます。

「最近の若いもんは。。。凄い!」

私の周囲だけでしょうか? そんなことを言っているのは? でも私はそう言いたくなる時代背景だと感じています。

 

今、いろんなところで「新しい発想が欲しい、アイデアが欲しい」と言われます。仕事においても、まちづくりにおいても、行き詰まり感がかなり蔓延していて、状況を打破したいという気持ちが積もり積もっているのを感じます。

そこでいろんな工夫をします。デザインを変えてみたり、価格を変えてみたり、新しい機能を付け加えてみたり。

でもほとんどの場合、足し算足し算していくとどんどんダメになるんですよね。ついに行き詰まって手の打ちようがなくなってしまう。

じゃあどうしたらいいの?

たくらみ屋にも研究開発の方法をたくさんアドバイスいただいている「アイデア理論」の発明者、福井直樹さんは、これまでの発想では全くうまく行かないと言います。

福井さんは凄いアイデアマンです。最初に実行したアイデアは小学生の時、何とクラスで「いじめ持ち回り制度」を考え出して実行したんですって! いじめる役、いじめられる役が一定期間ごとに順番に変わっていくというものです。

何それ?って思うんですが、実際にやってみたら、いじめる方も次にいじめられる順番が回ってくると思うので、ひどいいじめをしないんですって。しかも両方の気持ちがわかるようになる。

凄いですね〜。そんな小学生が目の前にいたら恐ろしい😊

福井さんはアイデアの定義をこのように言います。

「人の欲求に応えてくれるもの」

なるほど、そうか、提供する相手の欲求を考えずに形だけこねくり回しても全然ダメってことですね。

 

アイデアを出すには、素直に欲求を表現できる人と会う

とすると。。。最初はある欲求から今のサービスや商品が出来ていると思うんですが、新しいアイデアを出そうと思うと、今のサービスや商品から一旦欲求に戻って、考え直さないといけないってことですね。

でも、今まで染み付いた考えから抜け出して、素直に欲求に戻るにはどうしたらいいんでしょうか?

それは。。。欲求に素直な若い世代に聞くのが一番わかりやすいと思います。

私のような50代の人間と、大学生、高校生、中学生、小学生は全然違う欲求を持っています。しかも若いほどストレートに欲求を口に出す。

例えばSNSの使い方一つ取ってもそう。私たちの世代はみんなと繋がりたいという「欲求」からFacebookを使いますが、学生さん達は親たちとは繋がりたくないという「欲求」からInstagramやTwitterを使いますもんね。

もし、そういう欲求を持った人に何かを伝えたい、届けたいと思ったら、私たち世代が直接伝えに行ってもダメですよね。だって「繋がりたくない」っていう欲求で集まってるんだから(^-^;

そんな「欲求」を素直に話してくれる小中学生は本当に学ばせてくれる。

「それしたい!」「もう嫌だ!」ってホント正直ですから😊

で、最近の学生は凄いって思うのは、その欲求を我々が知らない形で実現してしまうこと。

現代は欲求を実現する方法の選択肢が我々より多いんですね。そして一旦欲求と実現方法を結びつけられてしまうと、その行動が早い。一気に実現しちゃうエネルギーがある。

そんな姿から、私は大人が学び、リセットし、考え直す姿勢がこれから必要だと思うのです。

そんな考えから、これからは学生さんに講師役、ナビゲーター役になってもらうイベントをたくさん創ろうと考えています。

まずは年明けの1/8に「大学生によるインスタグラム座談会」を企画しました。講師役は同志社大学の1年生、既にたくらみ屋のセミナーはほぼ制覇している庄子文人(しょうじふみと)さんと楽しく話そうと思っています。

カフェ形式ですので是非気軽に次世代を感じに来てくださいね。終了後は新年会もあります。お待ちしています!

→ 大学生によるインスタグラム座談会 Facebookイベントはこちら

投稿者プロフィール

Shigeo Morimoto
Shigeo Morimoto
1966年大阪市生まれ。革新の好循環を起こす「プロの素人」。株式会社こきょう 代表取締役。「教えない」企業研修で何故か良くなってしまう。そのためにTOC(国際認定ジョナ資格)、MG(西研究所認定インストラクター)、20年のEC業界経験で築いたご縁と、大学で河合隼雄氏に学んだ臨床心理学を駆使。

相談に答えない事業相談会

1時間の無料問診で自己治癒力を引き出す「たくらみクリニック」

たくらみ屋の最も気軽な相談窓口です。こんな方に効きます。
・とにかく思考が整理されておらず、とっちらかっている。
・次の一手がわからない。
・問題がたくさんありすぎて、何からやっていいかわからない。

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