指示ゼロ経営は「サンタクロース2.0」である

たくらみ屋の米澤晋也です。
僕が指示ゼロ経営を考案した時に、クリスマスでもないのにサンタクロースの夢を見ました。
黒い森の上空をトナカイに引かれ飛んでいるサンタクロースです。

こんな感じの不思議な夢でした

「何かを暗示している」…そう直感的に思うほど印象的な夢でした。
その意味をずっと考え、ある日…クリスマスソングが街に流れ始めた時に理解が降ってきました。
「赤鼻のトナカイ」を聞いた時に「これだ!」と思ったのです。

真っ赤なお鼻の トナカイさんは いつもみんなの 笑い者 でもその年の クリスマスの日 サンタのおじさんは 言いました 暗い夜道は ぴかぴかの お前の鼻が 役に立つのさ いつも泣いてた トナカイさんは 今宵こそはと 喜びました♪

トナカイを社員、社長をサンタにすれば理想の経営ができる、そう考えました。
人の良い部分に光を当てる経営です。
その人が持つ個性が尊重され歓迎される、そうすることで働く人が奴隷を語源とする「Labor」ではなく創造的な仕事を開発する「Worker」になれる、そしてそういう人材の集合体はどれだけのパフォーマンスを発揮するだろうかと思ったわけです。

ここまで読んで「フムフム」と思ったでしょ?
あるいは疑問を感じた人もいるかもしれない。

疑問を感じた方は指示ゼロ経営的な感性がある方だと思います。

社長が社員1人1人の個性を認め、それを活かす。
それはとても素晴らしいことだと思うんです。
実際の経営現場でそれをした時は、僕も社員も嬉しかった。
経営というカテゴリーを超えて、とても意義あることをやっているという自負も感じた。

でも、ある時、ふと疑問が湧きました。

「サンタがいないと輝けないのか?」

それでは、広義でサンタの支配下に置かれているのでは?
そう思ったのです。

「サンタ(社長)が社員、個々の良い部分を認め」→「それを活かす」
このプロセスを分解し分担する方が良いのでは?と考えました。

「赤鼻のトナカイ」の歌詞でいうとこんな風になります。

真っ赤なお鼻の トナカイさんは いつもみんなの 笑い者 でもその年の クリスマスの日 トナカイ仲間は 言いました 暗い夜道は ぴかぴかの お前の鼻が 役に立つのさ いつも泣いてた トナカイさんは 今宵こそはと 喜びました♪

社長は社員1人1人の個性を認める。
社員も仲間の個性を認め尊重する。
でも、それを活かし合うのは社員同士が自律的に行う。

1つ1つは、どこかの部分が欠けたパズルのピースのようなもの。
でも、それの凸凹を自分たちで補い合い絵を創れる集団です。

サンタクロースは、先頭に立ちトナカイをグイグイと引っ張るリーダシップスタイルではありません。
「世界中の子どもたちに夢と希望と喜びを」とビジョンを語り、トナカイの潜在能力を発揮しビジョンを実現します。

この状態を「サンタクロース1.0」とすれば、社員が凸凹を自律的に補い「全体最適」を創り出す集団は、さしずめ「サンタクロース2.0」でしょうか?(笑)

それにしても日本人はクリスマスイブは盛り上がるが本番は静かなのね…SNSを見ながらそんなことを思ったクリスマスでした。

では、また!

 

 

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