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シンプルな共通言語からスタート TOC × チーム創り Step 1

TOC(制約条件の理論)は経営セミナーという位置づけで紹介されることが多いので、最初に経営者の方が一人で学ばれることが多いです。

しかし、ほとんどの方が言って帰られる言葉があります。

「今度は是非社員と一緒にやってみたい。」

これは2つの理由があると思います。

・口で伝えてもわからない、一緒に体験して初めて伝えられる。
・社員さんと一緒に体験すると、よいチームができると感じる。

現在は社員さん数名で学ばれたり、社内研修として開催してくださる企業さんが増え、確かにどんどんよいチームに進化していかれる企業さんが多いです。

TOCをみんなで共有した会社は指示命令管理が減って、結果的に自律的な集団になる。

なぜそんなふうになるんだろう?と考え始めて出会ったのが、指示ゼロ経営の米澤晋也。

彼と出会って様々な体験を共有し言語化することで、「TOCをすると良いチームができる」謎にかなり迫ることができました。

現在のところ整理している5つの要素を順番に解説して行きたいと思います。

1.共通言語ができてコミュニケーションが始まる
2.共に目指せるゴールができる
3.できばえを自分たちで評価できるようになる
4.制限時間を意識するようになる
5.心理的安全性が確保できる

 

表現しきれなかったシンプルな言葉

さて、1番目は「共通言語ができてコミュニケーションが始まる」です。

TOCを知ると、すぐに流行語に近い共通言語が1つできあがります。

それは「ボトルネック」です。

「ボトルネックはどこだ?」「ボトルネックに集中しよう!」

そんな共通言語、というか共通単語?をすぐにみんなが使うようになります。

何度もそんな場面を見ていて、たまに不思議な気持ちになります。

何でそんなにも簡単に共通言語になるのだろう? 初めて聞いてすぐにみんなが共通に使うような言葉ってそんなにないぞ?!

それはたぶん。。。みんながうすうす感じていたことであり、否定しようもない「ボトルネックが成果を決めている」という事実、当たり前のことを言い表している言葉だからだと思うのです。

だからみんなが、そうそう、その言葉!ボトルネック!っていう感じで使うようになるんでしょうね。

この「ここに鍵がある!」という感覚と「シンプルでみんなが使える」というのがいいところです。

 

ちょうどいい抽象度がコミュニケーションを起こす

そしてボトルネックという言葉は、ちょうどいい「抽象度」を持っています。

プラスチックや瓶のボトルを見ると、「ネック」は瓶の一番細いところ。モノで見るとボトルネックは極めて具体的です。

では自分の会社や集団のボトルネックは?と言われると、結構な議論が発生します。

「社長がボトルネックだ!」
「いや、社長だって頑張ってるんだから、社長が業務を持ちすぎていることがボトルネックになるんだよ。」
「じゃあ、そんな社長の業務を引き継げない自分たちにボトルネックがあるんじゃない?」
「そしたら、この業務に時間がかかってしまっていることがボトルネック?」

これだけでも4回ボトルネックっていう言葉が出ていますが(^-^; ボトルネックっていう言葉を中心に、皆さんの頭の中が会社中をぐるぐる回っているのがわかります。

そして、これこそ「コミュニケーションが取れている」っていう状態ではないでしょうか?

よく問題点として「コミュニケーションが取れていない」ということが挙げられますが、じゃあコミュニケーションが取れている状態ってどんな状態?っていうと、明確なイメージを皆さんがお持ちでないことがほとんどです。

それはそうでしょう、だってずっと「コミュニケーションが取れていない」状態で会社が悪くなっていったんだったら、「コミュニケーションが取れている」状態をそもそも見たことがないかもですね。

見ていないものは共有することができません。

しかし、問題に迫る本質を表現して、しかも自分のいる集団の具体性を議論しなければならない、ちょうどいい抽象度の「ボトルネック」という言葉をポーンと投げ入れると、コミュニケーションが取れている状態が起こるのです。

ボトルネックという言葉自体が、問題解決に動き出せる重要なキーワードなんですね。

 

100%が共有しているのが共通言語

我々が日本という文化の中で日本語で話しているように、会社の文化の中で会社の共通言語ができると、コミュニケーションが膨らんできます。

チーム創りの土台には、共通言語があると思うのです。

ですから、特にTOCではこの「ボトルネック」という言葉をみんなが共通に理解しているか?を大切にします。

下のような図を見せて「この会社は1時間に何個売れますか?」と何回か確認します。

個数/h は、1時間に何個の仕事ができるかを表現しています。

「ボトルネック」という概念を持っている人なら、この会社は1時間に5個しか売れないのは明白です。だって販売が1時間に10個売ってきても、商品はボトルネックの製造能力の5個しかできていないのだから。

しかしこの図を初めてみた人は、10〜20%くらいの割合で「この会社は10個販売能力があるから10個売れるでしょ?」と言います。

この共通言語がずれているとお互いの言っていることが噛み合わず、チームがなかなかできないことになります。だから、ここはしつこいほどしっかり共有しておきます。

ボトルネックという考え方を共有せずに誰か置いてきてしまっている人はいないか? といつも見回すのです。

難しいことを一部の人がたくさん学ぶよりも、みんなが共通に話せる重要な言葉を少数持っておくほうがチームになれる。これをTOCのボトルネックという言葉は実現しているように思います。

 

TOC × チーム創り、次回は「共に目指せるゴールができる」です。

 

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森本 繁生
Shigeo Morimoto

1966年大阪市生まれ。シナリオタクラミスト。株式会社こきょう 代表取締役。 「教えない」企業研修で何故か参加者の家庭や地域も良くなってしまう。革新の好循環を起こす「プロの素人」。そのためにTOC(制約条件の理論)MG(MQ戦略ゲーム)、20年全国のECショップの現場を飛び回った現場経験、臨床心理学を駆使。 1996年「電脳乞食」が日経グランプリを受賞、最初のたくらみ成功事例となったのをきっかけに、電子商店街「逸品.com」やEコマース勉強会「OSMC」を創設。2009年からMGインストラクター資格、TOC国際認定ジョナ資格などを取得して企業研修に力を入れ始める。 京都大学教育心理学科卒。野鳥観察や坐禅断食を楽しみ、4年半のニュージーランド移住経験を持つ自然好きでもある。特技は忘れ物と日付を間違うこと😃

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