たくらみ屋の企み blog

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意思決定は、できるだけ直前にする

「米澤さんと森本さんが2人でやるセミナーって、本当にプログラムの打ち合わせしてないんですか?」

そう聞いていただくということは、本当はもっと綿密に何をやるかって相談してたんじゃない?っていうことですよね。ありがとうございます😊

でも実際、先日一関で行った「指示ゼロ経営×TOC」の2日間セミナーの実質打ち合わせ時間は「3分」です。

まあ、全く何も打ち合わせしてないことはないですけど。話した内容はこんな感じですね。

※3日前:

「今回、これこれこんな方々がいらっしゃるから、”喪失体験” ”賃金” のワークができる道具は準備しとこうか。」
「そだね〜。了解!」

※前日

「地震の影響で、TOC経験者の方が2名欠席になった。ちょっと初心者の比率が多くなったね。」
「じゃあインストラクター級の経験者が4人いらっしゃるから、その方々を中心にボトルネックの教え合いをしてもらおう。」

※当日

「初めて使う会場はこんな雰囲気ね。」
「3卓で始めて、ワークによっては2卓で人数を変えてやるか。」
(ワイワイガヤガヤの創発が起きる人数の感覚を調整しています。)

「じゃあ、お手伝いしてくれるワビタンと蜂谷さんとで、最初の流れだけ共有しとこか。」
(ここだけ米澤が用意しているスライドをみんなに見せる。)

※1日目終了後
「今日は、根本に対立・ジレンマを抱えている人が多かったから、明日は対立解消図のクラウドから始めよか。」
「そだね〜。対立解消してからその後に賃金とか前に行く話だよね。」

実際の打ち合わせは、本当にこれだけです😊

イメージとしては、バンドが打ち合わせしてる感じですね。

「楽器、何を持って行く?」
「会場、どんな音が出る?」
「お客さんのノリはどう?」

「音出してみようよ。」
「パーカッションとサックスには、ここでキメてもらおう。」
「ここでこの曲やると一気に盛り上がりそうだよね。予定になかったけど。」

始まった後は、観客の反応やノリによって、出す音や音量を変えていく。

観客と一緒に歌う場もちゃんと創る。

セットリスト(曲順)も変えてしまうかも知れない。いらないと思った曲は削り、予定にない曲もいきなり入れてしまう。

弁当屋さんの力も借りる!

地元企業の力も借りる!

そして講師・受講者関係なく、お互いのハーモニーを創って相乗効果を出している「自律的集団」の場を創り上げるのです。

 

そして終わった後の2人の感想は?

「いやー、まだそんなワザとか引き出し持ってたの?」
「お互い、全然知らない手の内がまだまだあって驚いたよね!」

自分たちがお互いに驚いているくらいですから、観客もだいぶノッてくれたことと思います😊

 

意思決定は直前までしない

このやりとりから、自律的集団ってライブ感覚だなぁと感じていただけると思います。

そうです、決まったシナリオの中では自分たちで考えたり創造したり余地がなくなるので、基本的に自律的集団っていうのは育ちにくいのです。

では具体的にライブ感覚ってどうやって出すのか?

その秘訣は「決めすぎない」ことです。

そして意思決定は「ギリギリの直前までしない」ことです。

え? 決めるのは早ければ早いほどいいんじゃないの? って思われる方もいらっしゃると思います。

しかし「変化が早すぎてついていけない」ってみんな言いますよね。困ってますよね。

実は意思決定を早くすること自体が、変化についていけない原因を作っていませんか?

わかりやすいのはアパレル業界。私は服に全然関心がない人ですが(^-^; アパレルに関わる人の大変さは実感できます。

だって、今日は6月も終わってないのに関東で梅雨が明けちゃいましたからね〜。最近の気候は農業に携わる人も本当に読めないって仰ります。

こんな時代に以前からよくやっているように、半年前の冬とかに夏の衣料品の計画をして製造しているところは、計画がメチャクチャに狂ってしまうことがすごく多くなっていると思います。

売れると思っていたものが売れずに不良在庫が残る、売れないと思っていたものが飛ぶように売れて欠品。処分のセールもまた大変だし、お金は残らないし、どんどん悪循環になってしまいますね。

しかし。。。ここで「意思決定はギリギリの直前までしない」と考えておくと?

極端に言えば「1日で売りたい服が仕上がってくる」という状況だったら?

どんなものが売れるかが異次元のように読みやすくなりますね。

 

Yシャツを販売しているozieの柳田敏正さんは、それにどんどん近づけることを実行されています。

今まで千枚とか一万枚とか工場に発注して製造してもらうのが当たり前だったのを、数百枚から100枚以下で細かく作ってもらう?

何でそんなことするの? 1枚あたりの仕入れ価格が上がっちゃうじゃないですか!? 工場から送ってもらう回数が増えると送料も大変でしょ? え、たまに海外から飛行機で飛ばすって?!

しかし一度に作る枚数が小さいと、どんどん納期が縮まってきます。飛行機で飛ばせば早ければ数日なのか?!

ということは、何ヶ月も前に意思決定しなくてもいい!

意思決定はギリギリまで待てる環境ができあがってくるわけです。

この流れを見ていると、「準備」という言葉の意味が変わってきていると感じます。

これまでの準備は、シナリオ通りにものごとを完璧に進めるための準備でした。

しかしこれからの準備は、その時その場にある資源が化学反応を起こすような土壌をつくること。

そして、決定をギリギリ直前まで待てるように「リードタイム(仕事に要する時間)」を劇的に短縮させておくこと。

世の中の変化が早すぎてついて行けないならば、変化させたいだけ変化させておけばいい。

そのほうがいろんな新しいものが生み出せる。

1回きりのその時の状況に、すばやく最適に対応できる柔軟さを持っておくことだと思います。

 

変化は、景色が変わるように楽しもう😊 新幹線の車中より。

 

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森本 繁生
Shigeo Morimoto

1966年大阪市生まれ。シナリオタクラミスト。株式会社こきょう 代表取締役。 「教えない」企業研修で何故か参加者の家庭や地域も良くなってしまう。革新の好循環を起こす「プロの素人」。そのためにTOC(制約条件の理論)MG(MQ戦略ゲーム)、20年全国のECショップの現場を飛び回った現場経験、臨床心理学を駆使。 1996年「電脳乞食」が日経グランプリを受賞、最初のたくらみ成功事例となったのをきっかけに、電子商店街「逸品.com」やEコマース勉強会「OSMC」を創設。2009年からMGインストラクター資格、TOC国際認定ジョナ資格などを取得して企業研修に力を入れ始める。 京都大学教育心理学科卒。野鳥観察や坐禅断食を楽しみ、4年半のニュージーランド移住経験を持つ自然好きでもある。特技は忘れ物と日付を間違うこと😃

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