たくらみ屋の企み blog

たくらみ屋 ブログ ダダ漏れ秘密結社

「パス回し」の視点がボトルネックを突き破る

「あいつがボトルネックだ」「私がボトルネックだ」っていう言葉はよく聞きます。

言われた人はイラッとしますよね? 自分で言った人は落ち込みますよね。

しかしそれは「ボトルネック」という言葉が共通言語になった初期の段階で現れる言い方。

本当のボトルネックは、そこから何かやってみて、みんなの対話が進んで来た時に姿を現わすものなのです。

先日、名古屋でTOCセミナーが開かれました。会場の「Beer Boutique KIYA」木屋さんは日本一のベルギービールの品揃えを誇る昨年オープンの自社ビル、そして目の前は桜が満開!の最高の会場でした。

そこで自社のボトルネック発見の業務フローワークが行われた時のこと。

ある会社の業務フロー図付箋の中に。。。一人の社員さんの似顔絵と個人名が描かれているではないですか?!

この人がボトルネックです!って言わんばかりに。

思わず苦笑。こんな表現をされると、多くの会社ではまずその社員さんは辞めてしまいます。

ボトルネックのシミュレーションゲームですら、ボトルネック担当の人が「私、退職していいですか?!」って叫ぶ人がいるくらいですから。

自分がボトルネックって思っちゃうのは、そのくらい辛いことなんです。

しかしその社員さんは耐えているのか? いい機会と思っているのか? 自分の名前が描かれた業務フロー図を堂々と発表していました。

凄いなーと思ってしまいました。

かなりの信頼関係がないとできないですね。必ずこの会社は良くなると予感しましたよ。

そしてそこから一段掘り下げて根っこに近づいて行くと。。。ちょっと違う側面が見えてくるのです。

 

溜まってる「後」がボトルネックじゃないの?

ボトルネックシミュレーションゲームでは、このようにボトルネックの前にたくさん仕事が溜まります。

「仕事が溜まってるところがボトルネック」と思い勝ちですが、これをよくよく見ると。。。本当にそう?

溜まるのは、先が詰まっているから溜まるのですよね。だから溜まっている直後がボトルネックなのです。

そう考えると? 確かにその人自身の仕事のやり方自体が悪くてボトルネックのこともあるかも知れませんが、

「その仕事を他の人にやってもらえない」

つまり詰まっている作業自体の引き継ぎができないってこともボトルネックになることもありますね。

業務フローワークでは、業務と業務の間の矢印をしっかり描いて、流れを意識するようにしています。

矢印はサッカーやラグビーで言うパス回し。個々の能力が高くても、パス回しがうまく行かないと仕事が流れませんよね。

業務のパス回しも大事ですが、業務自体を他の人に引き継ぎパスするパス回しも大事です。

このパス回しの場所がボトルネックになってないでしょうか? そんなことも多いのです。

 

この社員さんは社歴の長い頼られるベテラン社員で、多くの仕事がその人に集まってきていました。

最近は新入社員さんが入ってきているのですが、日頃の忙しさからか、その人達に仕事を渡せていませんでした。

そもそも仕事が忙しいわけですから、次の人を渡すという仕事をさらに増加させては永久に流れない。渡せる環境を作る必要があります。

有名なザ・ゴールでも、ハイキングの隊列でボトルネックとなっていたハービー君(コミック版では大地君)に対して何をしてあげたかというと、重たい荷物を他の人が持ってあげるということでした。

「次に仕事を渡せるかどうか」がボトルネック、つまり会社を決めているとなると、その環境づくりに集中することが会社を変革します。

重要な仕事なら最初にやる。始業時に30分でも取るなどの環境をみんなで作れれば、数週間で仕事の流れは大きく変わってくるでしょう。

あいつがボトルネック? とんでもない。そうみんなが思い込んで止まっていること自体がでっかいボトルネックかも知れませんよ😊

 

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