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ボトルネックの「最大活用」は、実はチーム創りである

今回はとっても重要なところなのに軽くスルーされがちな「ボトルネックを最大活用する」というお話です。

前回の記事は、ボトルネックを見つける時の様々な発想の転換について書きました。

過去記事:ボトルネックが分からない時の発想転換

さて第二段階は、ボトルネックが見つかったら「最大活用」するとあります。原文はこうなっています。

“ Exploit the Bottleneck “

Exploitって? 辞書ではこう書いています。

「開発する、開拓する、活用する、搾取する、食い物にする」

その能力を最大限に活用する、そして雑巾を徹底的に絞りきる😊って感じのことのようです。

ここもいろんな解釈ができるので、2つのパターンを考えていきたいと思います。人が絡む時、絡まない時です。

 

1.機械とか場所とか物理的なものがボトルネックの場合

TOCの小説「ザ・ゴール」に出てくる工場では、最新鋭の機械がボトルネックでした。

お昼休みに機械が動いていないことが判明。これが会社の業績を決めているのに何故動いていないんだ!という話になりました。

そこでやったことは「機械を増強する」ことではありません!

繰り返し言いますがここで投資すると大抵ダメになります。過去記事を参照してくださいね。

過去記事:問題点にすぐ投資をすると、大抵うまく行かない

じゃあ何をしたか?

例えば「お昼休みも交代で働いて機械が動くように、勤務シフトを変える」です。

これで休みだった時間の稼働分、会社の業績が上がるわけです。1時間昼休みで8時間労働とすると12.5%も業績が上がる!

「投資をせずに最大活用する」っていうのはこういうことです。

ボトルネックが人ではなく機械だったら「雑巾を徹底的に絞り切る」ってイメージで活用していいかもしれませんね! 故障しない限り、いくらでも喜んで動いてくれます。

しかし、人が抱えている仕事がボトルネックだったら? 雑巾を絞るように使い倒して、搾取したらうまく行かなくなりそうですね・・・。

 

2.人が抱えている仕事がボトルネックの場合

ボトルネックはどこ?!って探している時に、誰かが戦々恐々としている時があります。

「私がボトルネックって言われたらどうしよう。。。」

気持ちはとっても良くわかります。会社がうまく行ってないのはアイツのせいだ!って言われるような気持ちですね。

しかしTOCの思想は「人はそもそも善良である。」

「自然には矛盾がない」と考える物理学者が考えた理論ですから、そもそも存在する事実に善悪はないのです。

だから、ボトルネックとなる業務を抱えている人を悪人扱いしない!

抱えているのはそうしてしまう集団の力学でそうなっている、って考えるのが自然経営的、指示ゼロ経営的考えです。

ザ・ゴールでは、ハイキングででっかいリュックサックを抱えて、歩くペースが最も遅い大地君(小説版ではハービー君)に注目が集まります。

そこで起こったことは?

1.「それ、一体何が入ってるの?」と友達が聞く。
2.大地くんが「べ。。別に!」と躊躇する。
3.いいから開けろよって友達が言って開けさせる。
4.どっさりと要らない重たい荷物が出てくる。
5.何でこんなに持ってきたの?と聞く。
6.「しっかり準備するように言われたから。。。」と言う
7.みんなで手分けして持とう!ということになる。

その結果、大地君の荷物は軽くなって、ペースが上がってみんな目的地に早く着くことができました。

よーく見て下さい。この7つの展開が重要なんです! これを会社の現場でやるとどんな感じでしょうか?

1.「忙しそうにしているけど、何の仕事抱えてるの?」
2.「い、いや、何でもないよ、自分が頑張ってないだけだから。」
3.「みんなで協力したいからさ、どんな仕事やってるか棚卸ししようよ。」
4.「うわー、こんなに仕事抱えてたの?!」
5.「何でこんなに仕事抱えちゃったの?」
6.「みんなも大変そうだし。。。みんなの仕事が進むように段取りも必要だし。。。」
7.「みんなで手分けしてやろうよ!」

こういう展開にする必要があるんです。チームとして考えるといろんな課題がありそうに思いませんか?

これを、各段階の課題・ポイントにまとめますね。

 

1.そもそも普段気軽に話せる心理的安全性がある
2.できない私と思われるのがイヤという心理が理解されている
3.チームで協力してやろうという意思を伝える
4.仕事を棚卸しして目に見えるようにする手段(業務フロー)がある
5.仕事を抱え込んだ理由を遠慮しながらも話せる心理的安全性がある
6.助けて欲しいという言う勇気が持てる心理的安全性がある
7.みんなにも助け合える余裕(バッファ)がある

人が絡んだ場合は、「ボトルネックを最大活用する」っていうのは、こんなチームビルディングの要素が実際には大切になってくるわけです。

ここが、TOCと指示ゼロ経営が親和性が高い理由の一つです。

たくらみ屋のTOCゲームでは、実際の集団に見立てて隣同士で業務や数字を確認し合う場面や、話し合って方針を決める場面をたくさん作ります。これは、上記のような流れを現実に創りたいからです。

米澤晋也の指示ゼロ経営の集団作りの方法は、心理的安全性を創り出し、これらの7段階をスルスルと突破できる人たちを創り出します。そこにTOCは「道しるべ」を提供することができます。

心理的安全性が生まれ、コミュニケーションが流れるようになった集団が、ボトルネックに注目して進んでいくと次はこう素晴らしくなるんだよという、はっきりとした道筋をTOCは提供します。

全てボトルネックを「最大活用」することに繋がるから、いい集団が出来てくる。

前から言われているボトルネックは何となく見えているのに、何故か前に進まないって時は、是非コミックの大地君の絵を思い浮かべて「ボトルネックを最大活用」してくださいね!

 

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森本 繁生
Shigeo Morimoto

1966年大阪市生まれ。シナリオタクラミスト。株式会社こきょう 代表取締役。 「教えない」企業研修で何故か参加者の家庭や地域も良くなってしまう。革新の好循環を起こす「プロの素人」。そのためにTOC(制約条件の理論)MG(MQ戦略ゲーム)、20年全国のECショップの現場を飛び回った現場経験、臨床心理学を駆使。 1996年「電脳乞食」が日経グランプリを受賞、最初のたくらみ成功事例となったのをきっかけに、電子商店街「逸品.com」やEコマース勉強会「OSMC」を創設。2009年からMGインストラクター資格、TOC国際認定ジョナ資格などを取得して企業研修に力を入れ始める。 京都大学教育心理学科卒。野鳥観察や坐禅断食を楽しみ、4年半のニュージーランド移住経験を持つ自然好きでもある。特技は忘れ物と日付を間違うこと😃

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