たくらみ屋の企み blog

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価値を創造する集団を育てる「待つの3段階」

「待つ」には3段階あると考えています。

1.ただ待つ:ただ作業が進むのを待っている
2.控える :自ら行動するのを応援するため横についている
3.熟させる:さらに価値を生むように熟成発酵させる

まず1の「ただ待つ」時間は、どんどん減らしていったほうがいい。病院などの待ち時間って苦痛ですもんね!

待ち時間を減らすための考え方は、是非過去記事の「スピードアップは、手を早く動かすことではない」を読んで下さい。これは会社なら業績に直結する成果が出ます。

 

次に2の「控える」。この意味の「待つ」が、今もっともっと必要です。

「控える」ことが自然にできるようになると、自発的な人が増え、自律的集団も育ってきます。

しかし、これがとっても難しい!

一番それを実感できるのが、家族イベントをやる時。

子どもがやっているのを見て「こうしなさい。」「次はこうでしょ!」ってついつい言ってしまう。子どもが自分でやるのを、大人は待てない!待てない!

そこを、知育玩具の専門家である庄子浩美さんはうまくやっていました。

2〜3歳児の簡単なものづくりのイベントの開催時、どうしても親が声をかけてしまうので、子どもが自分の考えたように作るのをやめてしまうという悩みがあったそうです。

そこで1つだけルールを作ったのがこの看板。

「♪ 参加のお約束 ♪ お子様の作品にお声がけをしないでね」

最小限のルールですが効果絶大! これで子どもは想像以上のものを作るそうです。

そこでの大人の役割は「いいね!」「凄いのできてるね!」っていう応援団役。この応援ができるっていうのは控えている人ですね。

庄子さんは言います。

「手伝ってあげるのが愛情ではなく、待ってあげるのが愛情です。」

素晴らしいですね。詳しい様子はこちらの庄子さんのブログ記事でご覧ください。

 

私はこの「控える」ことができるようになるまで2年修行しました。

TOC思考プロセスの国際資格を取るためのワークをしていた時、考えている人に向かって「60秒黙れ」と言われました。

60秒?! 実際にやってみると本当に長いです。たいてい15秒くらいで何か話しかけてしまう。

最初はどうやっても我慢できそうにないので、私はテーマを設定した後に「その場からいなくなる」選択をしました。1分くらい物陰に隠れたり、室外に出たりするのです。

帰ってくると。。。自分が居たときより活発で楽しそうで、しかも有益な話し合いが行われていることに気が付きました。

そこから、少しづつ控えることが身体に入ってきました。

これはトレーニングだと思います。

相手の力になりたいから、相手に愛情があるから、何か言ってしまうのは普通のこと。でも何も言わなくて、その方がよかったという体験を重ねると、控えることができてくるのですね。

だから、最初は「控える」というルールが必要だと思います。身体に入ってくると、ルールは要らなくなります。

 

さて3の「熟させる」。

「待つ」ことを突き詰めてくると、それが価値になってきます。これは味噌、醤油、お酒などを考えるとわかりやすいですね。

先日、私の好きなクラフトビールの醸造所、伊勢角屋麦酒さんにお邪魔しました。

今やクラフトビール界では超有名な鈴木成宗社長にもお会い出来てご機嫌😊 鈴木社長ご自身もたくらみ屋が柱に据えているMGやTOCを長く学び、インストラクターもされる方です。

伊勢角屋麦酒さんで、私が最も好きなビールはこの「長期熟成プレミアム神都麥酒3年熟成」。

口に含んだ瞬間「うまい。」とまず頭に浮かんでしまいます。友人に飲ませると「これ、ビール?!」って言って驚きます。

同じ種類で若いお酒、1年熟成とも飲み比べたことがあります。しかしやっぱり私が好きなのは3年熟成。そこにある空気、水分、微生物などの環境で3年も熟させると、当然他にはできない価値のあるビールになります。

実際に熟成タンクも拝見しました。

。。。つまりここで3年も「待って」いるのですよね。

売上を上げ、お金を増やす見方で言うと、3年も売らずに置いておくなんてとんでもない!って言う人もいると思います。

しかし自然の微生物が創り出す、人間にもコントロールできない唯一無二の味。決まったレシピでは造れない、機械だけでは造れない。

これが今、永きに渡る支持を集めつつあります。「熟成」に価値を感じる人はどんんどん多くなって来ています。

情報が多すぎる時代は良くないことも多いですが、うまく情報を使うと早期に真理にたどり着きやすくなっていることも感じます。熟成発酵は、情報の恩恵を結構受ける分野ではないかと思います。

 

あ!そうだ! 岐阜にも凄い熟成をする人が居た。白木滋里さんとその旦那様、お父様。

達磨正宗さんは日本酒の古酒を売っています。私も10年古酒はよくギフトに使っています。

1975年からのビンテージ古酒がずらり!

40年以上も売らずに持っておくなんて、なんて勇気のいることでしょう😊 酒税をいただきたい税務署さんからの圧力も凄かっただろうに。

しかし今では航空会社ファーストクラスの機内酒にもなっています。

効率化は消耗することも多いですが、熟成の力は次世代に大きな資産を残しますね。

 

そして熟成は人財と、人が創り出す集団についても言えますね。

人はそれぞれ違う。多様な人が混じり合い、何かの価値を生み出そうとする。

そこでは

1.待つ
2.控える
3.熟させる

の段階が進むごとに、いい価値を生み出す集団が永く残っていく。

たくらみ屋は、そんな集団ができる環境をたくらみたいと思っています。

愛犬ゆずが待てるのは15秒くらいです😊

 

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森本 繁生
Shigeo Morimoto

1966年大阪市生まれ。シナリオタクラミスト。株式会社こきょう 代表取締役。 「教えない」企業研修で何故か参加者の家庭や地域も良くなってしまう。革新の好循環を起こす「プロの素人」。そのためにTOC(制約条件の理論)MG(MQ戦略ゲーム)、20年全国のECショップの現場を飛び回った現場経験、臨床心理学を駆使。 1996年「電脳乞食」が日経グランプリを受賞、最初のたくらみ成功事例となったのをきっかけに、電子商店街「逸品.com」やEコマース勉強会「OSMC」を創設。2009年からMGインストラクター資格、TOC国際認定ジョナ資格などを取得して企業研修に力を入れ始める。 京都大学教育心理学科卒。野鳥観察や坐禅断食を楽しみ、4年半のニュージーランド移住経験を持つ自然好きでもある。特技は忘れ物と日付を間違うこと😃

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