感性的に全体を見渡せる「まるっと」

たくらみ屋の周辺で流行っている言葉、それは「まるっと」です!

意味はまあまあわかるのですが、改めて調べてみると。。。

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「丸ごと」の意味で用いられる、「丸ごと」が転訛したと解釈できる言い方。東海地方などでは特によく用いられる表現とされる。
(by weblio)
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へー、東海地方の方言なんですね!

これ、何となくいい言葉だな〜と思うんです。

まず語感がいい。「まるごと」でもいいんですけど、さらに抵抗がない感じ。

一筆書きでまるをさっと書く感じがいい。角が立たない感じがいい。

この人のようにまるっと笑顔になれます😊
(友情出演:本川誠さん →(いつも笑える楽しみなほんさんブログ))

そして、全体を見る感じがとてもよく伝わります。

そうです、今求められているのは「まるごとぜんぶでみる」「まるごとぜんぶでうごく」「まるで柔軟にまとまった集まり」、そんな人間集団の形だと思うのです。

「まるっと」を最初に聞いたのは、米澤晋也の指示ゼロ経営セミナーに参加していただいた関口敏江さんからです。

とっても楽しそうに参加されているでしょ? ここで指示ゼロ経営に開眼した関口さんは、社員さん4名と先日再受講されました。その様子は関口さんの記事に書いてあります。(→ 自分らしさが発動する!

「これまで、実直に私もスタッフも仕事をしてきたからこそ、まだまだ今までの習性がでてしまいますが、それもまるっと認めあいながら、だんどんと指示ゼロになっていきたいなと思いました。」

いいですね〜、全部まるっと受け入れる。これが必要なんです。

 

もっとかんたんな言葉にできないか?

私は自分のベースの考え方となっているTOC(制約条件の理論)で、「全体最適」という言葉を学びました。

部分だけが良くなっても全体はよくならない。全体がまとまって動いてこそ集団の成果が出せる。

本当にその通りです。だから私もこれまでよく使ってきました。

もうちょっと言い足りない時は「ホリスティック」という言葉をたまに使いました。これはよく医学で使われる用語で、身体の一部だけでなく心や気もちなども含めた全体を指す言葉です。

人間のパーツ、手足、頭や胴体などを組み合わせるだけでは人間はできません。部分の総和は全体ではないってことですね。

しかし最近、子ども商店プロジェクトなどで子どもたちに会うと「この人たちに全体最適をどう伝えようか?」と思うわけです。

子ども商店プロジェクト集合写真

何よりも用語が堅い。漢字ばかりで意味がわかりづらい。全体を最適化するってつまりどういうこと? なかなか説明が難しい!

子どもたちがそう思ってしまう言葉を使っていたら、語彙の理解力がボトルネックになってしまう。

もっと家族みんなに伝わりやすい言葉はないのだろうか? そんなことを考えていました。

私の友人のコピーライター、村上美香さんもこのように言っています。「ぼくらは簡単なことばで出来ている」。

そこで出会った「まるっと」の言葉!

「まるっと」と言うと、子どもたちにも何となく感覚が伝えられるのです。

例えば

「今日のもくひょうは、終わった時みんなが楽しかった!と言って帰ることだったよね。」
「このクラス、まるっとうまくいくようにしようね!」

こんなふうに伝えると、子どもたちの頭にも「まる」が描かれます。
全体を包み込む大きな「まる」が描かれます。

「まるっとうまくいく」「まるっとよくなる」と言っていると、何となくみんな手伝い合うような雰囲気が出てきます。

「全体最適」もいいんですが、言葉が難しいだけに頭で論理的にいろいろ方法論を考えてしまう場面が多いかも知れません。「まるっと」だったら、感覚的に全体から見渡しやすいと思うのです。

 

「わたしたちまるっと」を受け入れて、「わたしたちまるっと」が相手に価値をお届けして、「わたしたちまるっと」うまくいくように。しばらく私も「まるっと」を使い続けたいと思います。

関口さん、ありがとう!

ほんさんも出演ありがとう😊

投稿者プロフィール

Shigeo Morimoto
Shigeo Morimoto
1966年大阪市生まれ。革新の好循環を起こす「プロの素人」。株式会社こきょう 代表取締役。「教えない」企業研修で何故か良くなってしまう。そのためにTOC(国際認定ジョナ資格)、MG(西研究所認定インストラクター)、20年のEC業界経験で築いたご縁と、大学で河合隼雄氏に学んだ臨床心理学を駆使。

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