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現代的ご近所さんがこれからの経済を創る

子どもの頃私は長屋に住んでいました。鍵もかかってなかったけど安心だったなぁと思います。

いつも両隣と、もう一つ隣のおじさん、おばさんともよく話していました。子どもたちもみんな友達でした。お米や酒屋の御用聞きのおじさんがいつも訪ねて来ていました。

みんな顔を知っていて話しているので、常に助け合える安心感があったのですね。

 

「心理的安全が保証されている場」これはたくらみ屋でいつも心がけていることですが、昔の町内には普通にそんな場がありました。

現代の都会ではなかなか昔の町内とは同じように行かないこともありますね。隣の人が誰か知らない時もあるし、御用聞きはなくなって通販の宅配便がどんどん来る感じ。近隣の人間同士の関係性は違ってきています。

しかしネット社会となって、逆に近隣にとらわれずに関係性を築くことはできやすくなっています。そんな「現代的ご近所さんの安心の場」が創れる条件を考えてみました。

 

1.共通に実現したいことがある

会社の目標でも、趣味のテーマでも、家族の目標でもいい。まず「共通に実現したいこと」があることがご近所さんになれる条件です。

昔のご近所さんは、協力することで近隣の安全を守り、子どもを危険から守る教育を行い、調味料を貸し借りして家計と知恵の助け合いをしていた思います。大きな「共通に実現したいこと」ですね。

今は家ごとにセキュリティがかかって、子どももいろんな方針の教育を受けるようなり、共通度が低くなっているのかも知れません。

しかし現代でも、共通に実現したいことがある場所では、素晴らしいご近所さんの付き合いができるのです。

「会社を社員さんにも喜んでもらえる場にしたい」という目標をみんなが共有した研修の場所では、普段あまり話さない社員さん同士も少しづつ笑顔で話すようになってきますし、

美味しいビールを発見したい!そんなお店の開店を応援したい!という気持ちを共有した場所では、初対面の人も10分後にはみんなお友達。

学校ではなかなかできないことを楽しく学びたい!と子どもたちがみんな思っている場所では、住んでいる地域が離れていてもみんな楽しく話します。写真は、福岡・北九州・広島・岩手の子どもたちが子ども商店プロジェクトの後で交流している図。

小学生はネットの利用が限られている場合があるで、年賀状で交流を深めているとか😊 大きくなったら、地域が離れていてもネットで連絡が取れますしね。

どんなことでもいい、共通の興味がある場所には、現代的ご近所さんが生まれる可能性があるのです。

 

2.身内と外国人が混在している

ご近所さんには身内とは文化の違ういろんな人がいます。

私が子どもの頃の日本は、文化の違う人は外国に住む人って感じだったのですが、いざ外国人が普通に日本に来られるようになると

「なーんだ、日本人同士も外国人やん。」

って今は思うようになりました。そのくらい、家庭環境が違えば共通言語も違うし、文化が違うっていうのが感じられるのですね。

逆に、外国の方の方が日本のことを好きでよく知っていたりして、凄いな!って嬉しくなることもありますね。

(2003年頃、ニュージーランドで初めて借りた自宅でお隣さんと)

話がちょっとずれましたが、言いたいことはみんな一人ひとり文化が違って外国人みたいなものってこと。そしてご近所さんは身内だけではできません。

文化の違う他人と集団を作って初めて、いろんなところを補い合えて、いろんなものの見方ができて、多様性を学んで行くようになるのです。

かといって、自分以外の他が完全に他人だけっていうのは安心よりも不安が勝ってしまいます。人はそれをホームではなく「アウェイ」と呼びます。

だからその場の中でもちょっと帰るところがあって、自分の文化やルーツを確認できるのが安心できていいですね。

このような親子で参加できる場は、ちょうど良い安心感、現代的ご近所感が生まれます。

 

3.多様性に素直に反応する

普段身内で当たり前のことでも、他の家の人が見たらびっくりすることがたくさんあります。だってみんな外国人だし😊

他者を素直に見て、驚いたこと、面白いと思ったこと、凄いと思ったこと、これらを素直に伝える。

この効果は凄いです。

子ども商店プロジェクトで、ちょっとした発明をみんなに見せてくれた子どもたちにみんなが凄い!凄い!って言っていて、本人がまた発明がとっても楽しくなったって出来事がありました。

この素直な反応、リアクションが才能を伸ばしていくわけですね。

 

逆に身内では当たり前になっているけど、危ない!このままだとまずい!と思ったことも素直に伝える。

他者との違いを観察して、受け入れて、素直に気持ちを伝える。これは昔のご近所さんは素直にやっていました。

私は中学校の頃、ギターを買ってもらったことがありました。当時、アリスとかが流行っていたので頑張って弾いていたことがありました。夜中にジャンジャカ鳴らしていたこともありました。

するとある日、隣の奥さんがこう言ったのです。

「しげお君は、最近ギターうまくなったねぇ。」

あれっ? うまくなったは嬉しいけど、そんなに壁を通してお隣さんに聞こえちゃってるの?

そりゃ夜中にガンガン鳴らしていたらまずい! って子どもなりに思いました。

それから音が響かないように弦を挟んでしまうサイレンサーっていうのを買って弾くようになりました。

あの隣の奥さんはうまく言ってくれました。しかし現代では他の家の子どもを注意するっていうのは勇気がいると思います。

ある程度、そこだけはルール化しておくのがいいかも知れないですね。

「他の家との違いをまず受け入れる、多様性を受け入れる。」
「その違いを素直に伝えた場合、悪気はない。文化の違いなので、お互い擦り合わせよう。」

このくらい共有しておけば、かなりいいご近所さんが増えると思います。

 

街ではみんなスマホを触っていて、個別の世界に入っているように見えます。

昔のご近所さんのような付き合いは一旦少なくなったかも知れませんが、これからまた違った形でのご近所さんが生まれてくるように感じています。

それは世界中の経済の流れも大きく変えるでしょう。これからの経済の流れは、現代版のご近所さんの形を見ていれば見えて来ると思うんです。

だって、上記のようなビールの飲み方とか、子どもへの教育の仕方って、これまでなかったことですからね。

「人はみな一人では 生きていけないものだから」って歌っていたのは中村雅俊さんですが、それはこれからも変わらない。

現代のいいご近所さんがたくさん創りたいですね😊

森本 繁生
Shigeo Morimoto

1966年大阪市生まれ。シナリオタクラミスト。株式会社こきょう 代表取締役。 「教えない」企業研修で何故か参加者の家庭や地域も良くなってしまう。革新の好循環を起こす「プロの素人」。そのためにTOC(制約条件の理論)MG(MQ戦略ゲーム)、20年全国のECショップの現場を飛び回った現場経験、臨床心理学を駆使。 1996年「電脳乞食」が日経グランプリを受賞、最初のたくらみ成功事例となったのをきっかけに、電子商店街「逸品.com」やEコマース勉強会「OSMC」を創設。2009年からMGインストラクター資格、TOC国際認定ジョナ資格などを取得して企業研修に力を入れ始める。 京都大学教育心理学科卒。野鳥観察や坐禅断食を楽しみ、4年半のニュージーランド移住経験を持つ自然好きでもある。特技は忘れ物と日付を間違うこと😃

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