子ども商店プロジェクトの未来
シャッターが閉まっていた商店街に、子ども商店が開店した。
いつごろからか、閉店していたお店のスペースに明かりが灯るようになった。子ども達が何やら集まってゲームをするようになったのだ。コンピューターのゲームではない、アナログのボードゲーム。ゲームだけではなく、みんな何か商売の勉強しているようだ。一緒に参加している親も多い。
しばらくすると、そこには子どもたちが運営するお店ができていた。
子どもの視点で集められた商材は、まだまだ未熟で売れないものもあるが、大人が考えなかった視点での面白い発想で売れる商品もある。子どもと一緒に商品集めや商品づくりに協力する高校生、大学生、大人も現れ、開発された商品を買って応援することもある。
協力してくれた年配の人たちに、子どもがLINEの使い方を教えてあげるシーンもある。役に立って喜ばれるという経験もしているようだ。
子どもたちはいろんな体験を繰り返す中でもっと学びたいと思い、勉強にも力が入るようになったと言う。学校の成績も実はみんな上がっていると言う。
商売などに力を入れていると勉強がおろそかになるのでは?という大人の心配は杞憂に終わっているようだ。
商店街には、コミュニティが復活していた。その昔、隣同士が遠慮なく話し、調味料が足りなければ借りに行く頃のような地域の繋がりが。
近隣のいろんな年代の人が交流し合うコミュニティ。商店街の本来の役割は、これではなかったか。
☆ ☆ ☆
これは、来年の春頃に新聞に載る内容を想定して書いた文章。
昨日の子ども商店プログラム体験説明会の時に、皆さんと話していて描かれたシナリオです。
子ども商店プロジェクト、子ども商店学校は、世の中に大きな循環を起こしそうに感じています😊
投稿者プロフィール
- 1966年大阪市生まれ。革新の好循環を起こす「プロの素人」。株式会社こきょう 代表取締役。「教えない」企業研修で何故か良くなってしまう。そのためにTOC(国際認定ジョナ資格)、MG(西研究所認定インストラクター)、20年のEC業界経験で築いたご縁と、大学で河合隼雄氏に学んだ臨床心理学を駆使。
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