子ども商店たくらみカフェ(1) 無限のエネルギーを開放する!

4月15日(日)は、泉大津市で「子ども商店たくらみカフェvol.1」が行われました!

泉大津市は、子ども商店プロジェクトを行政でバックアップしてくれているありがたい場所。市長の南出賢一氏、まちづくり活動をする松南志塾の皆さんも率先してガンガン後押ししてくれています。

泉大津市でやる目的は、子どもたちの才能を青天井に伸ばし、大人を巻き込んで地域がワイワイ賑やかになること。

11月には「わいわいフェスタ」というお祭りが毎年開催されていて、そこで子ども商店がリアルに出店することが目下の具体的目標になっています。

今まで1dayMGの体験会は2回行われてきましたが、皆さん初めての親子参加だったので、イベント中にほとんど講義時間が取れませんでした。

リアル子ども商店が出て来るためには、やりっぱなしではいけない!

そこで、落ち着いてお金のお話をじっくりできる機会を設けたいと思い、日曜日午後の3時間でイベントを開催することになりました。

そうね〜、今回MG(経営シミュレーションゲーム)はしないから10人も集まればいいかな〜。なんて言っていたら。。。

何と当日は20名集まってしまいました! お子さんは小学校4年から6年を中心に女子3名、男子5名。

これは嬉しい!と思いましたが、逆にプレッシャーが大きくなりました。実施日が近づくにつれて大いに頭を悩ませる事に。

 

まず。。。MG体験していない子どもが2人、大人も数人いらっしゃる!

MGが何か?を説明するとうまく行かないのは目に見えている。MGは体験学習だから、聞いただけではなかなかわからない。

それならMGを体験した子どもたちに、どんなふうに楽しかったか?を説明してもらおう。

なぜ来たか? 楽しかったから!面白かったから! その方が初めての人も興味を持って聞いてくれるでしょう。

 

次に。。。3時間も室内講義だと子どもたちは絶対に飽きる!

いくら楽しくためになる内容でも、3時間の室内講義は大人でも厳しい。MG参加の様子を見ていても、小学生なら30分が限界か?

それなら、まず休み時間をこまめに取る。おやつタイムを設ける。

しかしまだまだそれだけではダルくなる。

そうだ! フィールドワークをしよう!

今回は「MG流おこづかい帳の付け方を覚えちゃおう♪」っていうのがサブタイトル。実際にお店を出すには世の中のお金の流れに関心を持ってもらうきっかけができればまずは成功と思っていました。

・わいわいフェスタで具体的にどんな店が出ていたかを知る
・自分たちはどんなお店を出してみたいかをグループで決める
・そのお店で出す商品の原材料の価格を、実際のお店に調査しに行く!

よし、室内で1時間ほどお勉強してもらった後は、屋外でワイワイと話し合ってもらおう!

お世話役の岩田千栄美さんから「子どもたちが外に出ている間、大人たちは室内に残ってもらって、大人向けの講義をしませんか?」っていう案も出ました。それはいい!

流れは固まりました。いよいよ子ども商店たくらみカフェの始まりです。

 

一度体験している子どもたちも多いせいか、意外とリラックスした雰囲気。大人たちも、子どもたちの才能がここで伸びる!と思って来ていただいている方々なので、場の空気はなかなかいいです😊

既に体験した子どもたちに「MG楽しかった!」ってしゃべってもらって、全国で起こっている子ども商店の事例を紹介します。

その後、お商売の基礎となるMQ会計の講義。しっかり聞いてもらうために、スタートはこれ。

「今から話すことは、学校では習えないことなんです。」
「小学校はもちろん、大学でも教えてくれないんです。」
「これは、英語や中国語と同じ ”ことば” なんです。全国の社長さんとお話ができるようになる言葉です。」
「だから、これを君たちが学校の先生たちに教えてあげると、とっても驚かれます😊」

説明はできるだけ具体的にしたい。手元にあったおやつのうまい棒を取って、

「これが1個30円なら、10本売れた時はいくらお金がもらえる?!」
「これを1個20円で作った人から買ってくるなら、いくらお金を払う?!」
「じゃあ君たちの手元にはいくらのお金が残る?!」

という感じで、1つづつ子どもと話しながら進めます。

元気にガンガン発言する子どもが出てきます。そんな子どものエネルギーも受け止めて「じゃあこのお店は◯◯◯商店にしよう!」ってその子の名前を付けちゃいます。自分ごとになると更に関心度が高まります。

「みんなのお給料はどこから出ているの?!」
「お客さんが減った場合は? お給料はどうなる?」
「値下げをしちゃった場合は? お店はどのくらい儲からなくなる?」

こんなところも何とか1時間かけてみんなと共有できました。

ここで石窯で美味しいピザを焼くフェリーチェというお店を経営されている、商店街の寺前理事長さんから皆さんに重大発表。

「わいわいフェスタでは、子ども商店のスペースを既に10店舗分用意することに決めました!」

本当に子どものお店に出店してもらうって偉い人が言ってるよ! これは大変!😊

もうここで既に女の子3人グループは「ケーキ屋さんをしたい!」という話をしています!

すかさず「ケーキの材料は何?」と聞きます。

「小麦粉!」「砂糖!」「生クリーム!」「卵!」
「じゃあ、それがどこに売っているか、どのくらいの量をいくらで売っているか、今から見に行こう!」
「4時までに帰ってきてね!」

女の子は岩田さんはじめ、女性の大人アテンダントと共に建物を飛び出していきます。

「さあ、男の子たち! 女の子は出ていったよ。君たちは何を売る?!」
「ユーチューバーになる!」

(^-^;;;;

「俺、ユーチューバーなんてイヤだよ〜。」
「ゲーム売ろう、ゲーム!」
「ゲーム作るんだよ!」

ゲーム作る?!プログラム組むのかな?

「ゲーム作るには鉄がいる!」

げげ、ハードから作るんだ!

「プラスチック!」「銅線!」

みんな本気で作る気だ。それは面白い😊

「その材料はどこで売ってると思う?!」
「ヤマデン!(ヤマダ電機)」
「じゃあ見に行こう!」

後で確認すると、会場からヤマダ電機までは1.2kmもあったそうです。そこを40分で調査?!

子どもたちはみんなダッシュ! アテンダントの20代若手男子はゼイゼイ言っていたそうです(^-^;;;

さて、フィールドワークではどんなことが起こったのか? そして家に帰ってからは起こった「大人が思ってもみなかったこと」とは?

次の記事に続きます!

 

5月3日に行われる子ども商店体験会はこちら!

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投稿者プロフィール

Shigeo Morimoto
Shigeo Morimoto
1966年大阪市生まれ。革新の好循環を起こす「プロの素人」。株式会社こきょう 代表取締役。「教えない」企業研修で何故か良くなってしまう。そのためにTOC(国際認定ジョナ資格)、MG(西研究所認定インストラクター)、20年のEC業界経験で築いたご縁と、大学で河合隼雄氏に学んだ臨床心理学を駆使。

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