発動の年 2021年 年頭のご挨拶

あけましておめでとうございます😊

ここ数ヶ月、自分が大事にしているものに気づいたという人が周囲に多くいらっしゃいました。

いろんな制約ができて、考える時間ができて、何のために生きているんだろう?という問いに向き合った方も多かったようです。

私もその一人です。

何で仕事してるんだろう? 一人でやるか?チームでやるか? 出張をするか?家に居るか? いろんな根源に関わる問いに向き合ったように感じています。

「自分が大事にしていたものを知る時間」だったように思います。

多くの時間をかけ、これまでしてこなかった、もっと言えば見て見ぬふりをして避けていた問いに向き合って「深いところでの決意や覚悟ができた」と私自身は言うことができます。同じようにお見受けする方も何人もいらっしゃいました。

コロナ禍だからこそ出会えた人々がいました。次を創造したい人が集まる大きな共創の波を感じることができました。

そしてその力を感じることができたから、一歩踏み出して決意や覚悟をする勇気が持てたと思います。

私と反対の考え方を持つ人も、私と共創する人を支えてくれたりしているから、私も共創出来ていると知ると、もはや全ての人にありがとうと言うしかありません。

感謝や仲間や家族が増えた。人生の中でもとても大切な時期です。

 

次の2021年は「発動の年」となると思います。

根源的な問いを続けた人たちは、自分が使っていなかった力に気づきます。

共創の仲間を持った人は、自分では気づいていなかった力を持っていたのを知らせてもらう機会が増えます。

自分にはこんな力があったんだ。
自分にはこんなことができたんだ。
そういえば、以前はその力を使っていた。
何かの理由で封印していた、忘れていた。

そんな力を呼び覚まして、発動させていくのは必然の流れに思います。

そして心理学でよく言われるように、気づいている力は氷山の一角でしかない。無意識に眠っている力は9割くらいある。

眠っている力が怒涛のように発動して、共創を生み出す鼓動を感じています。

 

最近の10年間、私はTOCという理論と共に多くの「才能の発動」を見てきました。

物理学者が発明し、一見眠っている力とは関係がなさそうな理論なのですが、なぜか才能が発動してくるのです。

その疑問を解く鍵として、この一文をとても大切にしてきました。

TOC is common sense, but not common practice.

「TOCは常識である、しかし誰もがやっていることではない。」と訳されるこの文章。

しかしネイティブに言わせると common sense は常識と訳すとおかしい、それは「そもそも備わっている才能」である、ということです。

TOCは、そもそも備わっている才能である。

なるほど、それを発動させることが人々が共に素晴らしい和を創り出す鍵になる。

昨年出会ってTOCとの融合を進めている「エンパワーメント」も「眠っている力を呼び覚ます」。最近になってオーディオ化された物語、ミヒャエル・エンデのモモも、ただ話を聴いているだけで相手の才能を発動させる。

時代が「発動」に向かっています。

そもそも10あるうちの1しか出していなかった力が、2とか3とか出てくると、それだけでも大きなうねりが生まれてきます。

発動したエネルギーをどう活用するか? これが次の課題になります。

 

人間のエネルギーだけでなく、動植物やモノについても本来の力を発動させようという考えが増えて来ると考えます。

例えば地球環境を守るために、これまでは節約しよう、ムダ使いをやめようという考え方が主でした。

それも大事なのですが「それぞれのモノや生き物の本来の力を発動させよう」と一歩進めた考えもできます。

目の前にある一枚の紙。これが持っている力をどう使おうか。目の前の食べ物、どう食べられるといい力を発揮してくれるだろうか。

それぞれのモノがそれぞれの使命を全うできることが増えれば、そもそも無駄遣いは減っていきます。

地球資源が枯渇し、人口が増えずに全体市場は大きくならず、シェアリングエコノミーが加速している時代は、モノを大切に使おうという考え方に追い風が吹いて来ます。

目の前に居るワンちゃんや猫ちゃん。今までうちの子はバカとか言ってきちゃったけど、実は飼い主が見ることができない素晴らしい才能があるんじゃないか。

目の前にいる友人、家族。こんな素晴らしい力があると思ってたけど、今度伝えてみようか。

そして自分自身。「どうせ自分なんて」と思っていたけど、実は?

 

2021年は。。。という言葉はあまり当たっているように思えません。何故ならば「発動」というのは、人間の次の進化の過程のように感じるからです。

次の一時代、万物がそれぞれの力を発動させていく世の中になってほしい思います。そしてそのお手伝いをすることが自分の役割と考えています。

2021年も、どうぞよろしくお願いします。

投稿者プロフィール

Shigeo Morimoto
Shigeo Morimoto
1966年大阪市生まれ。革新の好循環を起こす「プロの素人」。株式会社こきょう 代表取締役。「教えない」企業研修で何故か良くなってしまう。そのためにTOC(国際認定ジョナ資格)、MG(西研究所認定インストラクター)、20年のEC業界経験で築いたご縁と、大学で河合隼雄氏に学んだ臨床心理学を駆使。

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