「する」から「なる」へ

「売上を上げる」
「いい商品を作る」
「目標を達成する」
「サービスを充実させる」
「社員の給料を上げる」

あれをする、これをする。ビジネスの現場では「する」ことが多いですね。

たくらみ屋は「しない」ことをすすめていることが多いですが(指示ゼロ経営とかその典型😃)、これが「する」「しない」のジレンマになってしまうと楽しくありません。複雑な悩みが多くなってしまう。

する・しない(doing)から抜け出すと、視界が開けてきます。

 

「なる」を考える

たくらみ屋は最近、「発酵」にとても凝っています。

わたくし森本はクラフトビールにハマっていますし、得居裕江(とくいっち)はビーントゥーバーチョコレートを大研究中。

長野県の相棒の米澤晋也はかつて野沢菜漬けを売ろうとしたことがありましたが、1回めがうまく行ったことに調子に乗って2回めに大失敗して敢えなく撤退。このドタバタは指示ゼロセミナーでいつも語る定番ネタになっています。

しかし米澤が語るもう一つの野沢菜漬けの話は大好き。

奥様が野沢菜漬けを漬けるそうですが、野沢菜と塩・調味料を重ねた後、フタをしたら

「あとは、待つだけ。」

と言うそうです。

発酵は、人間が起こすものではなくて菌が起こしてくれるもの。人間は「なるのを待つ」しかない。

美味しい野沢菜漬けに「なる」ために、いい野沢菜やいい塩を仕入れてきたり、いい頃合いの温度や湿度に調整したりしますが、それらは美味しい野沢菜漬けに「する」菌を助けることです。

実はこの「なる」(Being)から始めると、素晴らしい効果が出てきます。

 

「なる」言葉に昇華させる

冒頭の「する」言葉を、「なる」言葉に昇華させてみましょう。

「売上を上げる」→「売上が1億円になる」
「いい商品を作る」→「いい商品になる」
「目標を達成する」→「目標を達成できている(できた状態になる)」
「サービスを充実させる」→「サービスが充実している」
「社員の給料を上げる」→「社員の給料が上がっている」

ちょっと感じが変わってきませんか?

「なる」言葉にすると、次のように自律的集団になる効用があります。

 

1.そもそもの目的(Why? 何故やるか?)を考え直す。

何で売上を1億円にしようと思ったんだったっけ? と考え直すきっかけになりやすいです。何故やるか?が共有できて、そこから「する」を逆算できると、余計な「する」仕事を排除することができます。

 

2.「自分だけで」しようとすることを考え直す。

私が「いい商品を作る」のではなくて、「いい商品になってれば」いいんよね? じゃああの人たちの力を借りることもできるし、あの人の知恵も借りれるかもしれない。

このように感じることができると、仕事の抱え込みが減り、チームワークで仕事を進めて行きやすくなります。

 

3.次に起こるいいことをイメージしやすい。

「目標を達成する」ことをじっと考えていると今の苦しい努力が思い浮かびがちですが、「目標を達成できている」と言うと、その未来の状況をイメージしやすくなります。

そして「その次にはこれに投資できるよね」「次には給料が上がるよね」とイメージがさらに未来に進みやすくなります。手元を見ているより、突き抜けて遠くの行き先を見ている方が目標は通り過ぎやすくなります。

どうでしょう? 身近な「する」言葉を、「なる」言葉に言い換えてみませんか?

 

世界平和さえも、「する」から「なる」。

「世界平和のために私たちはどんなことをしたらいいですか?」
「家に帰って、家族を大切にしてあげてください。」

何てシンプルで美しい言葉でしょうか。マザー・テレサがノーベル平和賞の受賞インタビューで答えた言葉です。

あなたが「する」のではなく、あなたが「なる」。

する から なる へ。

ものごとは、もっとシンプルになれます😊

投稿者プロフィール

Shigeo Morimoto
Shigeo Morimoto
1966年大阪市生まれ。革新の好循環を起こす「プロの素人」。株式会社こきょう 代表取締役。「教えない」企業研修で何故か良くなってしまう。そのためにTOC(国際認定ジョナ資格)、MG(西研究所認定インストラクター)、20年のEC業界経験で築いたご縁と、大学で河合隼雄氏に学んだ臨床心理学を駆使。

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