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「自分が勝つ」の裏面「相手が負ける」を考えると、第三の道が開ける

ビジネス用語はとかく「戦う」という文字がついた言葉が多いですね。「戦略」「戦術」という言葉は今も日常的に聞かれます。

しかし一方で、数年前から「戦わない」と言う人も多くなってきました。

古来、男性は狩りをするために戦う方法を模索してきました。女性は村のコミュニティを平和に維持するために戦わず共感する方法を模索してきました。

男性性と女性性、どちらもあるから社会が成り立つということかも知れませんね。どちらが正しいという議論は不毛なように感じます。

今はかなり男性も女性も入り混じってビジネス社会を創るようになりました。そろそろ、どちらかではない第三の方法や言葉を創造していく時期かも知れません。

 

「戦略」「戦術」をわかりやすく言い換える

そもそも、「戦略」「戦術」ってどういう意味で使われているのでしょうか?

TOCを創り上げたエリヤフ・ゴールドラット博士は、「戦略」「戦術」という言葉が誰に聞いても定義が曖昧だったということで、このように定義をしなおしました。

戦略とは → WHY? 何故? に対する答えである。
戦術とは → HOW? どうやって? に対する答えである。

私は、この言葉の定義がとても気に入っています。小学生にもわかりやすいし、戦うという言葉を使わずに本質をシンプルに言い表しているからです。

さらに言うと、たくらみ屋のウェブサイトのトップ画像にある「ゴールデンサークル」と全く考え方が同じ。

是非一度は見てください:「何故?」から始めるゴールデンサークルについて

世の中は変えてきた人や集団、企業は、常に「何」や「どうやって」ではなく「何故?」から始めているというのです。

だから世の中で戦略(何故の答え)が重要、って言われているのも何となくわかりますね。

 

では最初に戻って「戦う」「戦わない」の話に戻ってみましょう。

戦うのは何故か? と考えると、ほとんどの場合「自分が勝つため」ではないでしょうか?

ビジネスのノウハウ、方法論、考え方はほとんどは「自分が勝つための答え」に見えます。

しかし、それだけでは物事を片面しか見ていません。自分が勝つということには、同時に起こる反対に出来事があります。

「相手が負ける」

この真反対の側面から見ると、戦うということを考え尽くせるのではないでしょうか?

「相手が負けるための答え」が出せると、両面見渡すことで発展的に第三の道「両方勝つための答え」が出てくるかも知れません。

では一度、「相手が負ける」で戦うことを考え尽くしてみましょう。

 

相手が負ける方法は、自分が勝つ方法より断然多い

何でもいいですから、自分のビジネスや周囲の身近なビジネスを想像してみましょう。

まず自分が他の企業に勝つには、どんな方法が考えられるでしょうか? 勝つ負けるの定義も必要かも知れませんが、そこは深く考えすぎずに「相手より儲ける」くらいで。

・値段を安くする
・研究して品質を良くする
・広告してたくさん売る
・社員教育をして能力を高める
・設備投資をして早くたくさん作る

こんなことを一般的にはよく考えつくのではないでしょうか。

しかし相手の立場に立って「相手が負ける」ことを考えると、どんな方法があるでしょうか?

・相手の仕入原価を上げるために仕入れルートを詰まらせる
・相手の固定費(人件費など)を上げる方策を考える
・相手が雇いたい人材を枯渇させる
・設備投資をしにくくして、作る能力を制限してしまう
・お客様の口コミを炎上させる

・相手にどんどん売らせて、早々に売り切れにさせた後に売る
・常に混乱を起こす人材を送り込んで、チームワークを乱す
・相手を吸収合併してしまう
・この市場は儲からないと相手に考えさせて撤退させる
・もっと自分たちの力を生かせる商品や事業をあると気づかせて撤退させる

何だか結構たくさん出てきますね?!

たぶん、「あの会社は何故潰れた?」などで検索するともっといっぱい出てくると思います。つまり、結構実際に起っていることだと思うのです。

この考えの中には人道的でないアイデア、犯罪的?なアイデアもありますが、最後のアイデア「自分たちの力を生かせる場所を見つける」あたりは、誰も負けていない感じになってくる?

第三の方法が見えてきそうですね。第三の新しい方法は、勝つ負ける、戦うを両面から考え尽くしてからできるもののようです。

「相手のいいところはこれだよね。じゃあこっちの事業でこんな商品をやった方が絶対儲かるよね。そっちやればいいのに。相手のことはよく見えるなぁ。。。 あれ? そんなこと言ってる我々も、もしかしたらこっちの方が我々の良さがもっと出るんじゃないの?」

そんな会議ができたら面白いですね。世の中のほとんどの人は「あら探し」をやっていますからね。相手の「いいとこ探し」やってる会社はそれだけで世間と違うから楽しく儲かるかも。

 

ちょっと、両面から考えてみよう

「パイの奪い合い」なんて言葉があります。これはパイを作れなくて、限られたものしかないから奪い合うのです。

奪い合いは一時的に勝てたとしても、最後はパイを食い尽くすまで戦うのみ。

人口が増え続けて、市場が拡大しているときはそれでも良かったかも知れません。しかし今は人口自体も減っている。モノは余っている。

これまでの市場の縮小を受け入れつつ、新しいパイを創造していくしかない。

「相手が負ける」という、今まで考えることの少なかったもうひとつの側面から戦うことを考える。

こんなふうに「ちょっと、両面から考えてみよう。」 それは第三の道への近道かも知れません。

 

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森本 繁生
Shigeo Morimoto

1966年大阪市生まれ。シナリオタクラミスト。株式会社こきょう 代表取締役。 「教えない」企業研修で何故か参加者の家庭や地域も良くなってしまう。革新の好循環を起こす「プロの素人」。そのためにTOC(制約条件の理論)MG(MQ戦略ゲーム)、20年全国のECショップの現場を飛び回った現場経験、臨床心理学を駆使。 1996年「電脳乞食」が日経グランプリを受賞、最初のたくらみ成功事例となったのをきっかけに、電子商店街「逸品.com」やEコマース勉強会「OSMC」を創設。2009年からMGインストラクター資格、TOC国際認定ジョナ資格などを取得して企業研修に力を入れ始める。 京都大学教育心理学科卒。野鳥観察や坐禅断食を楽しみ、4年半のニュージーランド移住経験を持つ自然好きでもある。特技は忘れ物と日付を間違うこと😃

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