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仕事山積みを解消する「必要とされない恐怖」を手放す方法

「忙しい!」って言っているといい仕事って来ませんよね。

相手がそれを聞くと、もう仕事するの嫌だ!って言ってるみたいに聞こえてしまいますし、「心」を「亡」した人にはなかなか仕事を頼みたいって思えませんもんね。

たくらみ屋の周囲にはとても前向きな人が多いので「忙しい」って言葉はあんまり聞きません。仕事はたくさんあるけども、全部できるように一生懸命考えているのだと思います。

そこで「やることが山積み!」って言葉がよく出てきます。

「やることは自分は決めている。しかしどこから手をつけようか?! 優先順位はどうなってる? いつ頃終わりそうだ?!」っていう状態を表現していますね。

でも、残念ながら。。。

「どんどんスキルアップして、仕事ができるようになって、やることが山積み状態を解消したよ!」

っていう言葉は聞いたことはありません。

もしかしたら。。。やることが山積み!っていうこと自体が、思い込みかも知れませんね。

 

山積み解消には、手放すしかないが。。。

書籍「ザ・ゴール」のコミック版で、在庫が増えている工場について話す場面があります。ここでメンターのジョナは、こう言い放ちます。

「在庫が多い理由は一つだ。人が多すぎるんだ。」

「!」

言われた工場長は驚き、そして気づきます。

「 。。。 確かに在庫を作るのは人だ。」

そう仕事は山積み状態を作っているのは、人(自分自身?)でしかないのです。

そして「仕事が山積み」「仕事をたくさんこなす」ことと「仕事が良くなること」は何ら関係がありません。

それでも、多くの人はどんどん仕事を入れてしまいます。

たくらみ屋でセミナーをして「うわー、やることが山積みだ!」と言われたら、「むむ、別にクリアする課題がありそう!」と感じます。

何故なら、たくらみ屋のTOCとか指示ゼロ経営とかは、基本的に「見るところ、やることをどんどん減らす」引き算のトレーニングだからです。「あきらめの哲学」と言った人もいます。

それでもまだ「やることが山積み!」と考えて、実際そのようにしてしまう!? それは何故でしょうか?

なぜ人は仕事を山積みにしたくなるのでしょうか?

 

「必要とされない」恐怖を手放すには

その理由の大部分は「自分が必要とされない恐怖」から来るようです。

私は、家族のことでそれを体験しました。

もう20年前に私の父は他界しましたが、サラリーマンとして毎日毎日、夜遅くまでよく働いていたと思います。

しかし私が大学生の頃に、長く勤めた会社を辞めました。

会社を辞めた後、父は本当にびっくりするくらい、急激に老けました。

大学生の私はかなりショックでした。男は仕事がなくなると、こんなにダメになるんだって。

しかし、1年位たった時。状況が変わりました。

父は再就職し、以前と同じように夕食時にあれこれと仕事の話をするようになりました。少しづつ元気になっていきました。

ここでとても大きかったのは母の役割、そして父の覚悟だったと思います。

父は、母に「助けてくれ」と言ったそうです。

今考えると、高度成長時代に生きた父がその一言を言うには、相当の勇気が必要だったと思います。

しかし、その一言が、状況を変えたのです。

 

誰かを必要と思い、助けを求める。

そうです、必要とされない恐怖を手放すには、その逆をすればいい。

「誰かを必要と思い、助けを求める。」

必要とされたい欲求を直接満たすのと、真逆の行為です。誰かを必要としてあげる、ということですね。

すると、必要とされたい周囲の多くの人の欲求を満たし、最終的に自分も必要とされる循環になってくるということですね。

これは指示ゼロ経営も同じなんです。

米澤晋也は、自分の力ではどうにもうまく経営できないという危機に追い込まれて、心から「力を貸してくれ」と周囲に伝えました。

助けを求めた結果、社員さんは大いに力を発揮しました。

結果として、米澤は社員さんが力を発揮できる環境を作ってくれる社長として必要とされ、現在はその指示ゼロ経営の思想とノウハウが多くの人に必要とされるようになっています。

私は米澤を2年ほど見て、やっぱり指示ゼロ経営には「覚悟」が必要だな、と感じています。そして、覚悟が必要なのはこの1点です。

「誰かを必要と思い、助けを求める。」

TOC的に言うと根本問題、ボトルネックですから、逆に言うとこのポイントでグイっと180度転換することができれば、目の前の景色が全く変わったものになっていくかも知れませんね。

 

私も改めて、小さなところからやってみようと思います。

家の前のゴミがたまっている側溝を掃除してくれる隣人。
大雨の中、荷物を運んでくれる宅配会社や郵便局の人。
今いる建物を建ててくれた人、乗っている乗り物を作ってくれた人。

感謝して、気がついたら声をかけてみよう。メッセージを送ってみよう。そんな小さな「誰かを必要と思う」ことは、たぶん自分の心持ち次第。今すぐ簡単にできますね😊

大きな山は小さく崩す。毎日積み重ねると、大きな勇気も湧いてきそうに思います。

多くの人が「誰かを必要と思う」ことで、やることが山積みから解放されますように。

森本 繁生
Shigeo Morimoto

1966年大阪市生まれ。シナリオタクラミスト。株式会社こきょう 代表取締役。 「教えない」企業研修で何故か参加者の家庭や地域も良くなってしまう。革新の好循環を起こす「プロの素人」。そのためにTOC(制約条件の理論)MG(MQ戦略ゲーム)、20年全国のECショップの現場を飛び回った現場経験、臨床心理学を駆使。 1996年「電脳乞食」が日経グランプリを受賞、最初のたくらみ成功事例となったのをきっかけに、電子商店街「逸品.com」やEコマース勉強会「OSMC」を創設。2009年からMGインストラクター資格、TOC国際認定ジョナ資格などを取得して企業研修に力を入れ始める。 京都大学教育心理学科卒。野鳥観察や坐禅断食を楽しみ、4年半のニュージーランド移住経験を持つ自然好きでもある。特技は忘れ物と日付を間違うこと😃

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