「終わったら終わり」次を入れない方がうまくいく
いやー、今回ばかりは「バッファ」が足りなかった!
昨日はセミナー前日入りのため、山形の庄内に大阪から羽田経由で移動の予定。東京が大雪の予報を見ていたので、夜の予約を午後の便に変更。乗り継ぎの飛行機に乗って動き出し、やれやれと思いきや。。。
何と滑走路の状態が離陸直前に悪くなり、飛行機が駐機場に引き返して欠航!
1時間以上機内で待機した後の「大変申し訳ありませんが、これから駐機場に引き返します。。。」「欠航が決定しました。。。」という申し訳無さそうな機長の声と、「あ〜〜〜。。。。」っていう乗客のため息が忘れられません😂
もう雪が降り積もって空路は無理そうなので、定刻で動いていた上越新幹線に切り替え。その日は新潟まで行って、早朝に山形鶴岡に向かってJRで移動しています。
バッファは「余裕」「ムダ」と言われるものです。私はムダという方がたくらみ屋的で好きです😊
ムダを積極的に作って適度に持っておくと、いざというリスクの時にクッションになる。心に余裕ができる。だからムダはとっても大切なんです。
(→過去ブログの参考記事:ムダを積極的に創る)
今回は午後便だから十分バッファがあると思ったけど、まあこういうこともあります。夜便だったら絶対に翌日の朝からのセミナー講師に間に合ってないですからよかったとしましょう。
余裕が大事なのはわかるけど。。。
「時間がもったいない、待っているのは時間のムダだ。」ということで、時間ギリギリの行動をしてしまっていると、結局は遅くなるって経験は、私たちはよくしているんではないでしょうか?
ギリギリに動き出す → 急いで行動する → ミスが出やすい → 品質が悪くなる → ますます焦る → ますます重大なミスが増える → 結局間に合わない → しかも品質悪いから怒られる → 後処理にまた時間がかかる
こんな悪循環になりますよね〜。
でもバッファを作っていると、それが全て逆転して
時間に余裕を持って動き出す → 心に余裕を持って行動する → ミスが出にくい → 品質も良くなる → スピードが上がる → 多少リスクがあっても慌てない → 時間前に終る → 趣味の時間などもできる → 次の準備にかかれる
こんな好循環になりますね。いつも大変な根本原因は「バッファがなかった」っていうことはよくあります。
しかし、こう思った方はいませんか?
「いやー、バッファが大事なのはわかるけど、なかなか持てないんよね。」
そうです!私も昔はそう思っていました。でも今回は、足りなかったけどバッファを入れることができていました。それは、バッファはこうしたら持てるんだ! と思った出来事があったんです。
私のTOCの師匠である、ソフトパワー研究所の清水信博先生は、本当に面白い方です。だって「うちの会社はみんな12時に帰る」っていうんですよ。それでずっと黒字会社。どんだけホワイト企業なんでしょうか?
目からウロコの体験をしたのは、私がTOC講師の駆け出しの頃、名古屋で清水先生の研修のお手伝いをしていた時のことです。研修がTOC的にスムーズに進み、2日目の17時に終了の予定が15時に終わってしまったんです。
普通こういう時は「あー、まだ時間ありますね。ではこんなこともしてみましょう」って追加メニュー入れたりするじゃないですか。
でも清水先生は「はい、これで終わります!」と言って終了させました。
研修の目的は達成したから、これ以上はやらないっていう感じです。
参加していた社員さんも「あ!思っていたより早く終わった!」というような顔をしてニコニコと帰ります。
なるほど。。。こうしてすぐにいいことが起こると「今回の研修っていいかも」と社員さんも思うかも知れません。
私は「もうお手伝いすることないですか?」とお聞きしました。すると、
「いやー、今日はもう帰って、ゆずちゃん(愛犬)と遊んであげてください😊」と清水先生は仰りました。
あ、これだな! と思いました。バッファを持つって言うことは。
終わったら次を足すのは「奴隷の仕事」
子どもの勉強でもあるじゃないですか。「この課題が終わった? じゃあ次はこの勉強をしなさい!」
そう言いたい気持ちはわかります。時間がまだあるからもったいないって感じですよね。
でも、これってバッファを食いつぶしていませんか? そしてモチベーションを奪っていませんか?
「一つ終わっても、いつも次がある。エンドレス。奴隷の仕事のようだ。終りが見えない。じゃあたくさんやらないようにゆっくりやろう。」
そう思うようになってしまいますよね〜。
それを防ぐためには「終わったら帰れる!」「その方がいいことがある!」って思う環境を創ることが大事ですよね。
そこでも清水先生はうまいんです。時給が欲しくて長い時間残っているパートさんが居た時に、こうしたそうです。
「仕事終わったら帰っていいよ。同じだけお給料払うから。」
そりゃさっさと帰りますよね😊 今ではみんな12時までに帰るそうです。いい会社でしょ?!
清水先生は「長い時間居ると、やらなくてもいい余計な仕事を作る、ろくなことがない。」とか言っちゃいます。やっぱり面白い!
バッファを作るには「終わったら終わり。余計な仕事を入れない。」
その方がみんながうまくいくということを共に学んで、「終わったら終わり」が評価される環境を作れればいいですね。
それでも起こるリスクは楽しむに限ります! せっかく新潟に来たから新潟のクラフトビールを美味しくいただきました😊
あなたの周囲にも好循環が起こりますように!
☆「終わったら終わり」が身につくTOCセミナー
2/10-11岐阜 2/20大阪1dayTOC 3/21-22大阪 4/13-14 一ノ関
投稿者プロフィール
- 1966年大阪市生まれ。革新の好循環を起こす「プロの素人」。株式会社こきょう 代表取締役。「教えない」企業研修で何故か良くなってしまう。そのためにTOC(国際認定ジョナ資格)、MG(西研究所認定インストラクター)、20年のEC業界経験で築いたご縁と、大学で河合隼雄氏に学んだ臨床心理学を駆使。
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