「強み」をゴミ箱に捨て「振れ幅」を持つ
元旦の年頭のたくらみで、こんなことを書いていました。
”才能という言葉を使っていますが、これは「強み」という言葉を使いたくないからです。「強み」は勝つための言葉です。”
この「強みという言葉を使わない」ということを、元旦の後もずっと考えていました。実はここは今年の鍵を握るような感じがしたからです。
昔から、強みを発見する!ってよくみんな言ってましたよね。
しかし「強み」っていう言葉は最近、どうも「生きる力」と同義語ではないように感じるのです。これまではよかったけど。
「強み」は戦いの場面で使う言葉
「強み」は、私は以前からあまり発しない言葉でした。個人的にはこんな風に聞こえているからです。
・誰かを打ち負かすことを想起させる。
・弱さという「ダメなもの」が対局にあることを想起させる。
・成果を出し続けるもの「だけ」を想起させる。
・集団よりも個人を想起させる。
「うりうり教習所」っていうネット商人の勉強会もやってたから「売り」って言葉はよく使いましたけどね。
でも「売り」も「強み」とはちょっと違うなあ。弱いから売れることもありますからね。
考えたら、日常生活って「強み」って言葉使います?
多くの人は仕事の場面だけではないですかね。あるいはスポーツの場面とか。「戦っている」と思う場面で使うんではないでしょうか。
では現代、それから未来を生き抜く力って、戦う力でしょうか?
年頭のたくらみでも書いたように、これからは明確な正解がない所でみんなの知恵を集める「創発」の比率が高くなってくると思います。「戦う」比率はどんどん少なくなってくると考えています。
「俺は強い!」
「じゃあ、あんたに任せたよ。」
これでは文殊の知恵は発揮されないですもんね。戦う言葉を使ってたら戦う人しか寄ってこない。
じゃあ、強みに代わって現代を生きるために必要なものってなんでしょうか?
強みも弱みも「振れ幅」に統合してしまう
多分、必要なのは「知恵が集まりやすい力」ですよね。
知恵が向こうから寄ってくるような力ですよね。何とか助けたい!と思ってしまうとか、応援したい!って思うような力でしょう。
恐らく「デコボコで何とかならしたい」とか「良いとダメの差がひどい」っていうのが、それに近いのではないかと思います。
そう、「振れ幅が凄い」っていうのがこれからの生きる力だと思うんです。
振れ幅って言う言葉なら、強みも弱みも戦わない言葉に統合できる。
そういう意味では、相棒の米澤晋也は振れ幅が凄い。
指示ゼロ経営は素晴らしい!ってことでセミナーに全国から人が集まると思えば、懇親会ではすぐに記憶がなくなってダメダメになる。
「あー、こいつには懇親会任せてられんな。」
「仕方ないから会計は私がやってあげるわ。」
「ちゃんと写真撮っておけよ! 明日忘れてるから。」
まあ、周りが協力してくれること、くれること。これぞ指示ゼロ経営の極意!と思うくらいです。
ダメダメだけでも結構周囲は助けてくれると思うんですが、それに加えて「ここは凄い!」っていうのを持っていると、さらに応援したくなる。
だからこれからは「半端ない振れ幅」を持つようにすると、生きる力が増えてくると思うのです😊
私は振れ幅では全然米ちゃんに敵いませんが、米ちゃんを見て真似するとうまくいくことが出てきました。
私の特技は忘れ物です。自分で忘れ物しないようにリスト作ったり帰り際チェックしてもダメなので、周囲の人に助けてもらうようにしました。
「わたし、何か忘れ物ないですか?!」
すると、忘れ物がなくなりました。最近はこの言葉を言う前にみんなが「森本さんの忘れ物ないですか!?」と言ってくれるようになりました。本当にありがたい😊
これだけ忘れ物するなら、忘れ物のブログ作ったり、忘れ物する人のコミュニティ作ろうかと思うくらいです。そのくらい振れ幅あったらいろんな知恵が集まってきそうでしょ😊
。。。ということで、今日も百貨店の売り場でiPhoneを忘れて大慌てした森本がお届けいたしました(^-^; 無事、iPhoneは届けられていました。助けてくれる人がいる環境って、本当に素晴らしいですね😊
投稿者プロフィール
- 1966年大阪市生まれ。革新の好循環を起こす「プロの素人」。株式会社こきょう 代表取締役。「教えない」企業研修で何故か良くなってしまう。そのためにTOC(国際認定ジョナ資格)、MG(西研究所認定インストラクター)、20年のEC業界経験で築いたご縁と、大学で河合隼雄氏に学んだ臨床心理学を駆使。
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相談に答えない事業相談会
たくらみ屋の最も気軽な相談窓口です。こんな方に効きます。
・とにかく思考が整理されておらず、とっちらかっている。
・次の一手がわからない。
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