社長だけがセミナーばかり受けて、社員との格差満載のバカ社長

あああ それは俺の事だ!!

去年の夏に、京屋の蜂谷さんと一緒に、トークセッションを行った時に
「社長だけがいっぱいセミナーなんか受けて、社員との格差がすごく出てしまうバカ社長がいるんですよね」って話をしたことがあったんです。
それは、昔の自分だったという経験を話している流れだったんですが、
その話を聞いていた社長が「あああ それは自分のことだ」と衝撃を受けたとのこと。

その後、社長が話しに来て、「ぜひ うちの社員全員に そのTOCとやらを受けさせたい」ということになりました。

社員 70人全員がTOCセミナーが実現

念願かなって、無事 社員70人全員がTOCセミナーを行いました。
縫製工場なので、少し年配の女性の方も多く、中には外国人もいます。

このような研修自体がほとんどなく、まして全員セミナーは 初めてだそう。
「みんなで話し合う雰囲気もなかなかないので、TOCが無事終わるか心配だ」と社長は凄く不安そう。
「とりあえず、チームが変に固まらないように、適当にばらしておいて下さい。」と言っていたのですが、
自社工場の2階をセミナー会場に作り替えて、TOCセミナーがスタートしました!!

計算するのなんて何十年ぶり。電卓なんて。MQ会計???
眉間にしわを寄せるおばちゃん。外国の方も???って顔。
遠くの方の人達は、顔も何となくしか分かりません。

ゆっくり ゆっくり 説明。
何度も 何度も 説明。

でもいざ TOCゲームが始まると、一気に会場の雰囲気が盛り上がって来ました。
私は集団全体を固まりとして捉えて、mcを務めました。
他のタクラミストたちには、中に入ってもらい、サポート体制。

それでも1日目は2ゲームするしか出来ませんでした。

明らかに変化しています。雰囲気が全然違います。

2日目になると、みんなの動きが違います。

昨日までは遠慮して声を出せていないチームも、次第に助け合いが始まります。
明るい笑い声も飛び交い、成功すると拍手喝采。
おばちゃんたちが「fm比率どうなった?」って普通に話していて、こちらも思わずにっこり。

間違いを指摘できく、棚卸しで、なかなか合わなかった所も、今日は違います。
自分ひとり計算を早く進んで、遅い人に合わせない人も 少なくなっています。
チーム内に自然にリーダーが出てきて、計算を確かめ合っています。

明らかに変化しています。
ゲームの成績も TOCメソッドで利益を出しているので、ぐんぐん良くなっている。
雰囲気が全く違うのです。

仮のチームの会社なのですが、
「会社が良くなった。会社が良くなった。」と言う言葉が 心に染みます。

業務フローと会社フロー

いよいよ業務フローが始まりました。
それぞれも部門に分かれての「業務フロー」を作成するチーム9つと
部門長があつまっての「会社フロー」を作成するチーム1つ。
この分け方が大正解でした。
業務のラインを任せられてる現場スタッフの全体は、どうしてもラインが集まっている所だからです。
そして、会社フローという形で、部門長を集めてのチーム編成も、こんな形で全体を通して話をすることは無かったとの事。
昨日の懇親会では、「この会社フローは今回はできないかな」と社長から却下されたのですが、
当日の朝になって、「やっぱり会社フローもやることにした」と決断してもらいました。

「これは 面白いことになりそうだ」

社長働き過ぎです!!

業務フローが始まると、社長はそわそわ。
会社フローとの所には、あえて入ってもらわず、
それぞれの業務チームに ちらっと見ては、あっちに行ったり、こっちに行ったり。
しまいには、会場の外で 寂しくスマホをいじる。

フローを書き終わり、発表会を部門ごとに分かれて行った時です。
会場が最大のピークになりました。

みんなが真剣です。感情が表に出てしまう人もいます。
「あなたがだめって言っているんじゃないのよ。ボトルネックという位置なんだから、みんなが手伝うから」
「会社のためにどうするの」

会社フローチームでは
「社長が働き過ぎです。」
「社長が倒れたら、会社が一気に回らなくなる」
「ボトルネックはどこ」「根本原因はどこ」
「それは、我々が社長の代わりに出来るようになる教育では!!!」

終了のタイマーが鳴り響きましたが、終わりません。終われません。
こっそり5分延長したのですが、ここで終わったら台無しだと、心の底から思いました。

現場の人だから違うんです

現場の人間が全員参加だから、TOCゲームの様子が違う。
業務フローのリストも、もろ現場の話。
話し合いは、完全に「明日の業務を変えるんだ」という熱意。
「〇〇さんのことを悪く言っているんじゃないのよ。」「もっと私に言って欲しいの」とか
話し合い・発表が、社長やリーダーの言葉でない所が凄い。

ゲームでもそう。
とても遅いチームがあったのですが、
それは、数字が合わないから遅いのではなく、現場だったらを常に考えながら、想像していたから遅かった訳なんです。
だって、この行程が「残業したら こうなるから」「私だったらこうする」なんて話をしているんです。

社長や部門長が分からない細かな所。現場の人だから違うんです。

TOCセミナーは会社の「心のボトルネック」をえぐります

断っておきますが、この会社が そもそも雰囲気が悪いとか、業績が悪いとかではありません。
地方にある中規模の工場です。
また、この社長はバカ社長ではまったくありません。
むしろ会社のことを真剣に考えてくれている社長なんです。
(気づいていない人こそがバカ社長なんです)

社長が考えている「お互いに話し合いができる改善できる会社」にしていきたかったのです。

今回の社員全員TOCセミナーは、本当に勉強になりました。

TOCは 社長だけの物でなく、本当に社員全員の物なんです。
社員全員が受けることで 本当の力が発揮すると実感しました。

TOCを行うと、まず社長の心のボトルネックがすぐ見つかります。
昨日感じたこと。

それは、TOCセミナーを社員全体で行うと
会社全体の「心のボトルネック」が見つかります。えぐります。

TOCの凄さを実感した二日間でした。

いやーーー。TOCっていいですね。
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投稿者プロフィール

Katsuhiro Wabiko
Katsuhiro Wabiko
山形県鶴岡市生まれ。北海道教育大学卒。合資会社そふと代表。ワビタン代表。「祝い似顔絵」の似顔絵サイトを複数運営。農業TOC、農業コンサル、夢寸劇、HP制作、WEBコンサル、PPCコンサルの「ワビタン」運営。PPC広告と分析を専門に行う。「ヤマガタwebビジネス研究会」会長。ネットショップセミナー開催。思考プロセス、集客戦略プロセスを考えるのが趣味。

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