「失敗は成功のもと」にする3つのポイント

いかに失敗しないか? に心を砕くことは多いですよね。私ももちろんそんな時があります。

一番失敗しないようにと考えたのは、多分中学生の頃にクラッシックギターを習っていて初めての発表会をした時かな? あの時の「舟歌」ってメロディーは今も思い出せます。もう弾けないけど(^-^;

ステージではうまく行きました。でもそれまでにどれだけ練習で失敗したんだろう? 一つ一つのピッキングミスなどを数えると、それはもう万単位の数ではないでしょうか?

数え切れない失敗の後にうまく行くってことですよね。楽器とかスポーツとかは、進んで練習で失敗するし凄く分かりやすい。

しかし学業や仕事などの知的ワークになると、不思議なことに途端に失敗をしたくなくなりますね。

親も先生を失敗をさせたがらない。失敗が人を育てるのは恐らくうすうす頭では分かって居ながらも、やっぱり失敗させたくない。

それには3つの要素があると考えています。

1.成功基準がなく、そもそも失敗か成功かわからない
2.失敗かどうかを決めるのが他者になっている
3.失敗すると自分の時間やお金が取られてしまうと考えている

うーん、こうして整理してみると、そりゃ失敗したくないですね!

それなら、この3つを解決する方法を考えればいい。

1.成功基準がある
2.失敗を自己評価する
3.失敗を予算化する

これが全部できるようにするには、「ゲーム化(ゲーミフィケーション)」が簡単です。

例えば2009年7月に出会ったMG研修には、驚くことにこれらの要素が全て入っていました。

例えば決算する帳票に「ミス発見器」って仕組みがあります。検算が合わなければ、その金額を書くという欄です。

これが0になれば成功、ならなければ失敗。極めて明確です。

もし10合わなければ10と書いてみる。すると10書いてある場所を探すので、すぐに足し忘れなどが見つかる素晴らしい方法です。

これが初心者はなかなか書けない。

恐らくこれまで「失敗してはダメだ」と言われて来たからだと思います。

しかし、書く仕組みがあるとそのうち書くのが普通になって来ます。するとまず失敗が視覚化され、成功までの道が示されてくるわけです。

次に壁貼りグラフがあります。

うまくいった! ダメだった!が一目瞭然でしょ? これで自分のやったことを自分で客観的に評価できるようになるのです。

自分で評価して考えたことは自分でまた試行錯誤しますから、ここで他者、特に経営者などが次はどうしろなどと指示命令をすることが減って来ます。

では最後に経営者がやることは?

その失敗をあらかじめ予算化することです。想定内にするのです。

MGではリスクカードというものがあり、必ず失敗が起こるようになっています。人がやめたり、商品開発や広告が失敗したり、火災や盗難に遭ったり。

しかし何度か経験すると、それらがあっても会社がうまく行くように予算化を始めます。想定内にするってことです。これはそのまま、現実の仕事でも適用できると思います。

つまり「失敗は成功のもと」にするには

1 失敗を視覚化する
2 失敗を自己評価できるようにする
3 失敗を予算化する

このポイントを押さえてやればいいってことですね!

MGでたくさんの失敗を経験させていただきました。何しろ、最初の6回は筆者は全部倒産でしたからね。倒産はリアルでは経験したくない!

宇宙開発を通じて子ども達に夢を届け、「どうせ無理」を「だったらこうしてみたら?」にしたいとTEDで講演し、たくさんの感動を呼び起こした植松努さんは

「安全に失敗させるのが教育」

と言い切っています。

どんどん失敗できる仕組みを作って、お互いに失敗を笑い合い、じゃあこうしてみたら?! をあきらめずに続けて、最後にうまくいって大笑いできれば最高ですね。

たくらみ屋は「失敗の場」をたくらみますよ😎

 

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投稿者プロフィール

Shigeo Morimoto
Shigeo Morimoto
1966年大阪市生まれ。革新の好循環を起こす「プロの素人」。株式会社こきょう 代表取締役。「教えない」企業研修で何故か良くなってしまう。そのためにTOC(国際認定ジョナ資格)、MG(西研究所認定インストラクター)、20年のEC業界経験で築いたご縁と、大学で河合隼雄氏に学んだ臨床心理学を駆使。

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