たくらみ屋の企み blog

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指示ゼロ経営は頭で考えて創れるものではない

自律型組織に対する関心が高まってきているように感じています。
多分、時代が求めるからだと思う。
今は変化が激しいから、トップダウンによる指示命令で社員を動かしていては手遅れになります。また、常にトップが正解を示し続けられるほどカンタンな時代じゃない。

考える集団の育成が必要な時代なのだと思います。

でも、自律型組織は「創ろう」と思って創れるものではありません。
狙いや意図がない状態にのみ、自律型組織に「なる」からです。

あ、僕のブログのタイトルが「自律型組織の作り方 指示ゼロ経営」ってなっているのにはツッコまないでね(笑)
http://www.shijizero.jp/

目的を共有すれば、集団はそのための最適な活動を始める

先日、株式会社たくらみ屋の主催で弊社(共和堂)の視察ツアーがあり、全国から10名ほどの方がお越し下さいました。
狙いは「指示ゼロ経営は実際に見てみないと信じられない。なので見に行こう!」というものです。

参加者の皆さんは、それぞれに気付いたことがあると思いますが、多分「正体がつかめなかった」という感想をお持ちじゃないか?と思っています。
同時に、正体がない状態が指示ゼロ経営なのだと感じていただけたと思っています。

実は、視察ツアーにあたり、社員との打ち合わせは一切しませんでした。
決めたことは14時に始まり18時に懇親会だけ。
当日、お客様と社員が集まった段階で僕がお伝えしました。

「今日はノープランです。一切のプログラムも打ち合わせもありません。なので、自由に話し合いましょう」と。
せっかく現場に起こしいただいたので「指示ゼロ経営を体験する」というお土産を持ち帰って欲しかったからです。

指示ゼロ経営に決まったカタチはありません。
「集団があり、そこに1つの目的がある」という状態があるだけ。
目的を共有すれば、集団はそのための最適な活動を始めると信頼しているからです。

よく「指示ゼロ経営はボトムアップですよね?」と聞かれますが、そうではありません。
トップダウンもボツトムアップもピラミッド型の構造、ヒエラルキーですよね?
ひっくり返しただけ。
上も下もなく活動するのが本当の自律型組織なのです。

今回の視察ツアーの目的は「参加された方全員が自分の理解を得る」ということです。
そのための最適な状態を集団は自ら創ることができるのです。

カタチが定まったら指示ゼロ経営の死を意味する

具体的にどんな状態になるのか?ということですが…
何のプログラムもなければ、最初はすごくぎこちない。
何をどうすれば良いのか、全く分からないので参加者は戸惑います。
しかし、すぐに誰かが口火を切ります。
今回の場合、弊社の社員が話し始めました。
しかし、それは参加者が聞きたいことと少しズレていました。

これは失敗ではなく、目的に向かいまずは発進した状態です。
この状態から集団には最適なカタチに持っていく力があるのです。
例えば、途中で、「自己紹介をして『何が知りたいのか?』を発表してもらおう」というアイデアが出ました。
質問に弊社スタッフが答え出すと、そこからさらなる質問が飛び交うようになる。
「その質問には僕が答えられます」と別の社員が動き出す。
そうすると別の方がその時の気付きを口にし、それが新たな質問を呼びます。

段々と、全体の最適化が起きるのです。
最後の方は、まったくぎこちなさはなく、全体が調和していました。

この状態の移り変わり全部が指示ゼロ経営なのです。

これを体験していただきたかったというわけです。
もしかしたら、参加者は、弊社スタッフがビシっと全体を進行することを想像していたかもしれません。
みんなが共通の認識を持って、誰の質問にも的確に答えることを想像していたかもしれません。

しかし、社員によって違うことを言うは、経営理念が言えなかったり…(笑)
でも、それで良い、いや、それが良いのです。
カタチを決めないのが指示ゼロ経営だからです。
理念にしても共通のキャッチフレーズはないのですが「何となく理念的なものが共有されている」と感じていただけたと思います。

常に、その時、その場、その状況で最適なカタチを、集団自らが創り上げる。
だからカタチが定まった完成形はないのです。
カタチが定まったら指示ゼロ経営の死を意味するとさえ考えています。

まったくもって流動的で一見、無秩序に見える。
これが指示ゼロ経営です。

全くもって学ぶのが困難な経営法だと思います(笑)
指示ゼロ経営は創ろうと思ったら創れない、一番最適な状態を、集団が自ら創り上げる…「する」ではなく「なる」…そんなニュアンスです。

余計、混乱させてしまったでしょうか?

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!