賢い組織にするためには決算書の公開は必須である

たくらみ屋の米澤晋也です。

僕が指示ゼロ経営を始めたのは16年ほど前ですが、一気にチームが育った転機があります。
それは決算書を公開した時です。
ガラリと変わりました。

もし社員の自発性を高め、自律型組織を創りたいと願うのであれば情報公開は必須だと痛感しています。

最近僕は、高校2年生の息子の社会科の教科書がとても勉強になっています。
あれって大人こそ勉強になるんじゃないかな?
我が家では、息子先生による白熱授業が毎日のように行われています。
「教えた人が一番学ぶ」ってことで始めた習慣ですが、今では親のためにやっています。

昨日の話題は古代ギリシャです。
多分、僕が風呂上がりで登場したからでしょう(笑)

ソクラテスは処刑されました。
その理由は「国が認める神々を信奉せず、独自の新しい神格をつくり若者に悪影響を及ぼしている」というものです。
現代の日本に暮らす私たちからすると信じられないよね?

息子は「ひでー」と言っていましたが、経営者である僕にはその気持(国側の人間)が理解出来ました。

「牛耳るために民にはバカでいて欲しい。余計な知識を吹き込まないで欲しい」…独裁者はそう考えるものだと思います。
いまだにそういう国もあるよね。

「自分の支配下で行われなければ、どんなに良い行動も許可しない」
これって人間なら誰でも持っているエゴだと思います。

民にバカでいてもらうためには情報統制が有効です。
企業で言えば、決算書を公開せずに「自分の仕事に集中すればいい」って状態です。
でも、それでは社員は客観的な判断基準を持てず、自発的に動くことはできません。
最終的なジャッジを社長に任せるしかないのです。

というのも、活動にはお金がかかるからです。
いちいち社長に聞かないと何もできない…すると、社長は部下のアイデアが気に入らない時にお金を理由に「No」を出す可能性があります。
「今のウチにはそんなことに金を使う余裕がない」と。

そうなるとダイナミックな発案が出なくなりますし、社長にダメ出しされるからとアイデアを出さなくなります。

僕はインターネットの登場を、単なる「便利」を超えた価値があると考えています。
これまで一部の人間、機関が牛耳っていた情報がオープンになったことです。
何か疑問に思った時に、自分の手の平の上で調べられる。

おそらく社長が言ったことが本当かどうか、社員さんはグーグル先生に聞いていると思います。
すると、この記事のような情報公開の必要性にも出会うでしょう。
それをやっている企業の事例を知ることもできますし、関連書籍にも出会える。
それを社員間で共有もしていると思います。
社長の知らないところで(笑)

社長が恐れるほど賢くなって行くわけです。

極端かもしれませんが、進む道は2つしかないと考えています。
社員が「知りたい」という欲求すら持たないくらいに独裁化することか、全てをオープンにして賢い集団にするか?です。

牛耳るというのは人が誰しも持っているエゴである。
でも、正解がない時代、変化が激しい時代では分散化は避けて通れない課題だと考えます。

それを手放すことが成功要因となっている時代を考えると、人類の精神ステージが上がる過渡期に来ているのかも知れないな、そんなことを思うのです。

それでは今日も素敵な1日を!!

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