社員の長所を観れる社長が手にする2つのギフト
たくらみ屋の米澤晋也です。
「ウチの社員は本当にダメ」と言う社長がいます。
でも、実際に社員さんにお会いしてみると「言うほどダメか?」と思うことがほとんどです。
逆に、「ウチの社員はすごく優秀だ」と自慢する社長もいます。
で、実際に会ってみると「言うほど凄いか?」と思うことがほとんど。
要するに社員のどこを見ているか?って話だと思います。
良い部分を見ているか、悪い部分が目についているか?ってこと。
でも、確実に言えることは前者(ダメな部分を観る)よりも後者の方が、次に会った時に社員さんもチームも成長していることです。
どうやら「口にした通りの現実が訪れる」という法則があるようです。
その理由を研究した時期がありました。
その結果、1つの結論にたどり着きました。
それは「活かす」か「直す」のどちらにエネルギーを使っているか?です。
社長が良い部分を見ていると、社員は自分を肯定します。
肯定された人は、それを「使う」ことに時間とエネルギーを傾けます。
つまり実践に繋がるってわけ。
使い方は2種類あることも分かりました。
1つは、自分の仕事のために使う。
当たり前の話です。
でも、もう1つの使い方が「集団全体の成長」に繋がります。
それは、仲間の弱点を補うことに使うことです。
肯定された人は心が満たされるので、他者貢献の意欲が高いんだよね。
組織は1人ではできないことを遂行するために結成されます。
1人ではできない、と言う状態は2つあります。
1つは、物理的に無理という状態…仕事の量が増えた場合です。
もう1つは、能力的に無理と言う状態です。
例えば、「自分は発案は得意だけど、それを業務フローにするのが苦手」…だから他者の力が必要という状態ね。
組織化の本質は、1人1人の能力の長短を補い合うことにあると考えています。
それができると、個々の担当で生まれる「小さな滞り」が都度、解消されますので、仕事が次工程へスムーズに流れます。
流れが良くなり全体としての生産性が高くなる。
悪い部分を観て、その改善に四苦八苦していると、エネルギーは使うではなく「直す」ことに奪われるので、年中反省をしている状態に陥ります。
反省してばっかりで実践が始まらない。
さらに、自分が満たされていない人は他者を認めたり、感謝したりすることができないので、つい「相手をこき下ろす」ことに意識が向きます。
相手を下げることで自分を保とうとするのは自然なことだと思います。
そして、それを見た社長・上司が「なんでお前は…」と不満を持ち、悪循環に陥る…
良い部分を観るか、悪い部分を観るかの違いは、個人の成長だけでなく組織開発にも影響を及ぼす一大事だと考えています。
別に道徳の話をしているんじゃないよ。
得をする実務の話です。
良し悪しは絶対的にあるものではなく、どう評価するか?の問題です。
だから、この記事を読み終わった時に視点が変わるなんてことも起きるはずです。
「さっきまでウチはダメ社員ばかりだったのに、どういうわけか優秀な社員ばかりになった」
そんな事が起これば、今日の僕のミッションは達成です。
それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい。
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