指示ゼロ経営を目指すと、必ず起こる問題!

「混乱をスムーズに進める」役回りを買って出ることが多くなりました。

わたくし森本は「いい風景が見たい人」なので、対立とかケンカを見るのが一番イヤなのですが、それでも「言うところは言う」お手伝いをして、ストレートな意見が出揃うようにする役回りをする場が増えたのです。

どうやらこれは、今までの指示命令管理の集団から、「指示ゼロ経営的」創造的な自律的チームになるのに必須の出来事のようです。

「いやー、私が指示命令をしないようにしてから問題勃発、お悩み増大ですよ!」
「我慢我慢の連続です。。。」

という社長さんに昨日も何人も出会いました。

でもそれは指示ゼロ経営的チーム、自律的チームに進んでいる証拠。4段階のうちの第2段階に差し掛かっています。

最高でも社長の能力が上限の「グループ」から、各人の個性がしっかり組み合わさった「思ってもみないことが起こるチーム」に進もうとしている段階に来ているます。

チームビルディングの用語では「ストーミング(混乱期)」と言うようです。ここでは実際に業績も下がります。しかしこれは必要な時期なのです。

昨日も相棒の米澤晋也が言っていました。

「指示ゼロチームに移行しようとしている時期に、社員は反乱を起こすし、No.2が烈火の如く怒ってきた。あんなに怒った人は人生で初めて見た(笑)」

でも今では、その人は会社の未来を生み出す重要な人物です。給料も自分たちで決めるし、土地も自分たちで買って社長にハンコだけ突いてくれと言います。それでとてもうまく行っています。

この混乱期手前の段階で悩んでいる社長さんがまず今知っておいてほしいのは、

・混乱期は必ず起こるということ。
・必ず起こるとみんなと共有しておくと、もっと楽ということ。

これだけでも随分違います。

それを建設的な方法で前向きに楽しく取り組める方法も、今はちゃんとあります。

米澤は「昔は試行錯誤だから3年かかったけど、今なら1年でできるだろう。」と言います。私もMGの数字やTOCの思考方法という共通言語で、チームづくりが早くなっていくことを確かに経験しています。だから最近はお互いの経験値を融合させてプログラム、プロジェクトを創っています。

いやー、東京の賃金セミナーでは、本当に生き物のように動くチームの素晴らしさを実感しました😊

薬のポップを書くワークで、1回目はそれぞれ自分だけの能力でバラバラにやっていたのに、2回目は強力なチームができました。ポップを世界の言語仕様にするよう協力し合って、海外のお客さんに来ていただけるようにしちゃったよ。みんなびっくり!

1回目、個人がそれぞれ考えて作った商品のポップ

2回目、自律的チームが知恵を出し合ってできた世界の言語対応のポップ

 

思ってもみないことを起こすチームって、本当に楽しいですね。こういう体験を何度かすると、混乱期を乗り越える力になるのは間違いありません。

参考:2年前に考えたTOCとチームビルディングの融合の記事

ザ・ゴール ☓ ジャイアントキリングhttps://shigeomorimoto.jp/thegoalandgiantkilling/

投稿者プロフィール

Shigeo Morimoto
Shigeo Morimoto
1966年大阪市生まれ。革新の好循環を起こす「プロの素人」。株式会社こきょう 代表取締役。「教えない」企業研修で何故か良くなってしまう。そのためにTOC(国際認定ジョナ資格)、MG(西研究所認定インストラクター)、20年のEC業界経験で築いたご縁と、大学で河合隼雄氏に学んだ臨床心理学を駆使。

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